なぜキクイモは〈天然のインスリン〉と呼ばれるのか

菊芋普及会

http://www.e-kikuimo.com/info/taiken/356.html

なぜキクイモは〈天然のインスリン〉と呼ばれるのか

キクイモに含まれる糖質にあった

キクイモが糖尿病の妙薬としての利用がクローズアップされているのは、その血糖降下作用にあります。副作用もなく血糖値を下げる作用が認められ、〈天然のインスリン〉として愛用者がどんどん広がっています。薬を服用していても血糖コントロールを良好に保てないときに、医者はインスリン療法を勧めることがあります。しかしその使用にはいろいろな制約があり、副作用もあります。食事療法や運動療法には煩わしさがあり、長続きがしない方もおおいです。
そこで求められるのは、利用しやすく、しかも安全に血糖コントロールを行ってくれる物になります。キクイモは、まさにこの要求にピッタリの食品だったのです。
徳島大学薬学部での成分分析ではキクイモの栄養組成は、乾燥重量に対して粗脂肪3.6%・繊維1.7%・蛋白質10.6%・糖質69%・ミネラル2.1%となっています。
糖質が多いというと、糖尿病には逆効果と思われるかもしれません。しかし、キクイモの糖質(実際には多糖類)にはその心配は全くありません。それどころか、キクイモに含まれる糖質こそ、キクイが〈天然のインスリン〉と呼ばれる秘密があるのです。

主成分のイヌリン(多糖)が秘密の鍵です

ギャガイモやサツマイモの糖質にはでんぷんが含まれていますが、キクイモの糖質はイヌリンだけで、でんぷんは含まれていません。キクイモの主成分であるこのイヌリンこそ、血糖値を下げHbA1cを改善するキクイモの秘密を握る物質です。
イヌリンは多糖類の一種で、果糖(フルクトース)が約30個ほどつながった構造をしています。タマネギ・ニラなどにも含まれていますが、特にダリヤ・ゴボウ・タンポポ・チコリ・アザミ等のキク科の植物の根に多く含まれています。
でんぷんは胃液でブドウ糖(グルコース)に分解され、腸から吸収されます。血糖値は血液中のブドウ糖の濃度ですから、結果的に血糖値が上昇します。血糖値が高くなると血糖値を下げるために膵臓からはインスリンというホルモンが分泌されます。慢性的に高血糖が続くと膵臓は過度の負担を強いられるようになり、血糖値を下げるはずのインスリンガ分泌されにくくなるか分泌されても効き目が悪くなってきます。これが日本人の糖尿病の95%を占める2型(インスリン非依存型糖尿病)です。キクイモの主成分イヌリンは人の消化酵素では消化できず、分解されてもフルクトースになるだけで、キクイモを摂取しても血糖値はあがりません。そればかり腸が糖質を吸収するのを阻害する働きがあり血糖値の上昇を抑える効果を発揮します。天然の食品であるキクイモのいイヌリンには、人間の体内で分泌されるインスリンと同じ作用があり、これこそキクイモが(天然のインスリン)といわれる理由です。

イヌリン 食物繊維 の糖尿、便秘、腸内フローラ

 

イヌリンってどんな成分?

イヌリン 糖尿病 血糖値下げる

現在人気となっている血糖降下野菜である菊芋に多く含まれている成分がイヌリンです。
イヌリンは多糖類の一種で栄養を蓄える働きがあります。
多糖類とは、糖質の最小単位である単糖が多数結合したものをいいます。
糖尿病を患う人は年々増加傾向にあります。これは長年の傾向で増加傾向に歯止めが利かない状況なのです。
そうなると糖尿病は誰でもかかる病気と安易に考えられがちですが、進行すると足の切断や全身のしびれ、さらには失明などを引き起こすということで、これを聞くと興味を持たざるを得ない人もたくさんいることでしょう。
今回紹介するイヌリンは菊芋やごぼうなどに多く含まれている成分です。

イヌリンの効能は?

イヌリンは糖質です。甘味料として用いられることもあるようですが、難消化性という性質上、体内に吸収されることがないためダイエット食品などにも利用されています。
難消化性、これはよく知られている食物繊維がこれにあたります。
人間はイヌリンを分解する酵素を持っていないので、菊芋やゴボウなどイヌリンを含む食材を摂っても糖分は消化されずに体外へ排出されます。
そのためブドウ糖の生成を抑え、さらにはインシュリンの分泌量を低下させる効能があります。これらの相乗効果によって血糖値の上昇を抑えることができるのです。また、インシュリンの分泌が増えるとそれがどんどん脂肪に蓄えられていきます。それが代謝されなくなると、すなわち肥満ということになります。
 
インシュリンの分泌量を低下させるイヌリンはそのままダイエットにも効能のある成分と言えるのです。

イヌリンにはどんな効果があるの?

イヌリンはよく知られているでんぷんと同じ糖質です。ところが難消化性という性質上ブドウ糖には変化しないのです。
この性質を利用してイヌリンには次のような効果があります。

糖尿病を予防する効果

血糖値をあげる原因となっているのはブドウ糖ですからブドウ糖に変化しないイヌリンはすなわち血糖値を上げない効果があります。
イヌリンは食物繊維に分類されています。消化酵素で消化されないものが食物繊維なのですが、イヌリンも食物繊維の一つなのです。
ここで大事となってくるのが、イヌリン自体が消化吸収されにくいだけではなく、イヌリンと一緒に食べたものも消化吸収されにくいということです。
このため、結果的に血糖値の上昇を抑制しますので糖尿病を予防する効果があるということになるのです
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バクテロイデスを増やすためにデブ菌ファーミキューテスを減らす

バクテロイデスを増やすためにはデブ菌ファーミキューテスも理解しておく

 
バクテロイデスとは短鎖脂肪酸という物質を出して脂肪の吸収を抑えたり燃やしたりする腸内細菌です。逆にファーミキューテスは食べた物を分解して栄養やエネルギーに変えて吸収する働きをする腸内細菌です。
研究の結果、痩せている人にはバクテロイデスが多く、肥満の人には少ないということがわかっています。逆にファーミキューテスは肥満の人に多いと言う結果になっています。発見したジェフリー・ゴードン博士はバクテロイデスを「ヤセ菌」ファーミキューテスを「デブ菌」と名付けました。
バクテロイデスとファーミキューテスは腸内細菌の日和見菌に分類されています。腸内細菌の理想的な比率は善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7といわれていて、善玉菌と悪玉菌は腸内で常に勢力争いをしています。日和見菌は勢力争いの結果、優勢なほうへ加勢する特徴を持った腸内細菌です。
ですから、善玉菌が優勢になればバクテロイデスやファーミキューテスも腸内環境を良くする方向に働き、逆に悪玉菌が優勢になれば腸内環境を悪くする方向に働くことになります。

バクテロイデスではなくファーミキューテスが増える生活習慣

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