心不全とはどのような病気?症状、原因、治療法

ミュージシャンのテクマさんなど若い人も心不全になることがあります。心不全は心臓の病気としては、非常に重度のものです。心臓がうまく働かない状態であり、何らかの病気が原因となって引き起こされます。高血圧や高脂血症なども、心臓に負担をかける病気であり、こうした病気が原因となって心不全に至ってしまいます。心不全の原因や予防法などを分かりやすくまとめましたので、参考にしてください。
 

心不全とは?

心不全とは
心臓の役割は全身に血液を送り出すことです。ちょうどポンプのような役割を担っています。心臓がポンプの役割を果たせず、全身に血液を送れていない状態を「心不全」と呼びます。
ポンプとしての役割を果たすことで、心臓は血液を体中に循環させ、栄養や酸素を全身に運んでいるのです。十分な血液が各臓器に供給されることで私達の体は健康に動くことができるのです。
つまり心臓は次のような役割を果たしていると言えます。
 
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心不全の症状

心不全とは、心臓の能力低下で起こる体の不健全な状態をいう
坂道で息切れしたり、セキをしたりする

イラスト:心不全の症状を知りましょう

もくじ

大切な心臓の二つの役目

人間が生きていくためには、体の各部分に十分な酸素と栄養が行きわたることが必要です。酸素と栄養を運ぶのが血液で、その血液を循環させるポンプの働きをするのが心臓です。
このポンプの役目は大きく分けて二つあります。一つは血液を送り出す働き、もう一つは血液を受け取る働きです。だから、十分な血液がポンプ内に満たされて、はじめて十分な量の血液を体内に送り出せるわけです。<図1>。
心臓というポンプの働きを考えるうえで重要なのは、ポンプを通過する血液がぐるぐると体を循環している点です。
消防ポンプですと、取り入れた水を勢いよく放水すればよく、放水した水を再び取り入れて、同じポンプで使うことはありません。心臓の場合、これとはまったく異なり、環状線の電車のように、連続して血管の中に血液を循環させています。ですから、万一このポンプが故障すると、一つの電車の故障が他の駅に渋滞を広げていくのと同様に、次々と体に影響が出てきます。

図1 心臓のポンプには二つの役目がある
図1:心臓のポンプの二つの役割
血液を受け取る仕事と血液を送り出す仕事

心臓に備わったバックアップ機構

図2 少し弱った心臓の場合はどうか

図2:代償機能がうまく働いていれば大丈夫
 
 
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