重曹の飲み方・どのくらいの分量で飲むのがおすすめ?
わずか1gの重曹で体を癒す
掃除に使う重曹が健康にいい、なんて聞くとちょっと意外な感じがするかも。でも、重曹(=炭酸水素ナトリウム)は、もともと体の中にある物質です。
私たちの体は、体内が弱アルカリ性、皮膚は弱酸性になっています。健康な体は、いつもこの状態を保つように働いているのです。そして、体内を弱アルカリ性に保つためにあるもののひとつが重曹。血液や体液の餌を弱アルカリ性にする、口内細菌が作り出す酸を中和するなど。私たちが知らない間に、人体のpHバランスを保つ役割を果たしています。
だからちょっと不健康なとき、重曹を取り入れることで、体は正しいバランスを取り戻すのです。ここでは、「疲労回復」「胃腸改善」「便秘解消」に役立つ重曹の3つの健康効果を紹介します。重曹ドリンクの作り方はとっても簡単。ティースプーンに半分から1杯ほどの重曹を、コツプ1杯の水に溶かすだけ。
重曹には塩のもとであるナトリウムが含まれているので、ちょっとしょっぱい味がします。
飲みにくい場合は、レモンやクエン酸と合わせてみましょう。酸と重曹のアルカリが反応して発泡、重曹の炭酸水が作れます。クエン酸はかんきつ類などに含まれる有機酸で、粉末のものが薬局で購入できます。
あるいは健康効果の高い黒酢と合わせて、黒酢の重曹炭酸水は結構おすすめの飲み方です。重曹炭酸水は、体内での吸収がいいので、スポーツやお風呂あがりで汗をかいたときにビッタリのドリンクです。
甘みをつけたい場合は、小さじ1〜2杯のはちみつを加えて。はちみつには疲労回復や、腸内細菌の働きを助ける胃腸改善の成分もあります。マイ重曹ドリンクで、健康なカラダをめざしましょう。
重曹水にレモン汁やクエン酸を耳かき1杯ほど加えて発泡させると、炭酸水になって飲みやすくなります。また、甘みを加えるならはちみつを。はちみつの主成分の果糖やぶどう糖は、すばやくエネルギー源となり疲れを回復します。重曹を使って炭酸水をつくろう
重曹を使って炭酸水を作る方法 重曹と酸を合わせると発泡して炭酸水に。レモンや酢、クエン酸と混ぜて作りましょう! 重曹で作る炭酸水の分量 重曹……………………………ティースプーン1杯 レモン or 酢………ティースプーン1杯(クエン酸) ハチミツ…………………ティースプーン1〜2杯
重曹を飲んで疲労回復
重曹水が体の疲れを取ってくれるしくみ 重曹は水に溶かすことで「ナトリウムイオン」と「重炭酸イオン」に分かれます。この中でマイナスの性質を持つ重炭酸イオンは、体の中にあるプラスイオン「水素イオン」と結合します。疲労のもとになる水素イオンを汗や尿とともに排出させるため疲労回復につながるとされています。
重曹水の作り方 1~2gの重曹をコップ1杯の水に溶き、疲れたとき飲む。 1日3gまで。疲労に効くはちみつを加えても。疲労を回復する重曹の量は、1〜2gで充分。lgは小さじ半分弱です。これを水に溶かし、疲れを感じたときグイッと飲むだけ。なお、重曹は塩分となる「ナトリウム」を含むので、飲みすぎは禁物。1日3gほどを目安に飲みましょう。 また、市販の炭酸水には重曹水と同じ効果があります。ただし、甘味料の入った炭酸水は、糖分で別の影響が出てくる可能性があるのでおすすめできません。 重曹ならわずか小さじ半分で疲労を回復。経済的で手軽に疲れを取る重曹ドリンクを試してみて。 疲れの原因は水素イオン 重曹水で疲労が回復する。その理由は、重曹の成分が体内の疲れのもとを取り去ってくれるからです。 疲れのもととは、「水素イオン」。私たちが「疲れた~」と感じるとき、体には水素イオンがたまっているのです。 ヒトは、糖や脂肪の形で水素原子を取り込みます。チア内では電池と似た働きをし、エネルギーのもとに。最後は酸素と結びついて水となり、汗や尿として排出されます。 しかし運動不足で汗を流す機会がなかったり、老化で新陳代謝が悪くなったりすると、水素イオンが残ってしまいます。これが疲労の原因に。この過剰な水素イオンを解消してくれるのが、重要です。
重曹水は便秘を解消してくれる
重曹水で胃の調子を改善してくれる
ストレスによって粘液の分泌が減り、中和しきれない胃酸が胃壁を直撃することも。胃はとてもデリケートな臓器なのです。こうした胃酸過多のとき重曹を取り込むと、酸とアルカリの中和反応で、胃酸の働きをやわらげてくれるのです。 胃酸はpH1という強い酸性。一方、水に溶けた重曹のpHは8程度のアルカリ性です。重曹が胃酸を中和すると、塩と水と炭酸ガスに分解されます。こうして過剰な胃酸の害を、重曹が解消してくれるのです。胃の痛みや、むかつきを感じたら、重曹水を飲んでみて。重曹の量は小さじ1杯ほど。これをコップ1杯の水に溶かします。ただし、改善されない場合はすぐ専門医にかかりましょう。胃酸に優しい重曹水の作り方
重曹を小さじ1を、コップ1杯の水に溶かして飲む。 胃酸過多による胃痛やむかつきを感じたときに効果大。
重曹は胃薬だった事がある なぜ重曹が胃を改善してくれるのでしようか。重曹が効くのは、「胃酸過多」。食後や空腹時に胃が痛んだり、胸やけやむかつき、胃液が口にこみ上げてくるなどの症状が特徴です。「胃酸」とは、食物を消化する「胃液」の主成分で、その正体は「塩酸」。塩酸といえば、肌にかかるとやけどするほどの強酸です。なぜ、そんな危ないものが体の中に? それは日から入る細菌などの病原体を殺すため。また、食べ物を溶かす酵素を助ける働きもあります。 胃そのものは、粘液で胃酸から守られています。しかし胃酸が過剰に分泌されたり、保護する粘液の出が悪くなったりすると、自分の胃を傷つけてしまうのです。これがさまざまな症状となり、胃漬瘍を発症することも。胃酸過多には、いくつか原因があります。暴飲暴食、香辛料の多い食事やコーヒー、タバコ、アルコール。そしてストしス。 たとえば食べすぎや、早食いをすると、食物を早く消化しようと胃酸が過剰に分泌されます。また刺激物には、胃酸の分泌を促す働きが。空腹状態が長く続くと胃酸がたまるし、逆にグラグラといつも食べていると、常に胃酸が出る状態を引き起こします。
重曹水でおなかを膨らませることでダイエット効果も
ダイエットに効果的な重曹水の作り方 1~ 2gの重曹をコップ1杯の水に溶かす。 1日3gまで。食前に飲むと便秘にもダイエットにも効果的。 胃で炭酸ガスが発泡 icon-arrow-circle-right 胃が膨らむ icon-arrow-circle-right 大腸も動き出す icon-arrow-circle-right 排便ダイエット時に飲む重曹水には、レモン果汁をプラスするのがよさそう。レモンはクエン酸回路を作って、体脂肪の燃焼をサポートしてくれるといわれます。ただし重曹は取りすぎると塩分過剰になるので、1日3gを目安にして。ダイエットの空腹をやわらげ、便秘を改善してくれる重曹水。女性にとって、強い味方といえそうです。