活性酸素とアレルギーの関係

酸素は生きていく上で絶対に
必要なものなので
 
酸素は体にいいもの
 
と思っている人がほとんどです。
 
でも、生きるために必要な酸素が
健康の害になることがあるんです。
 
鉄が錆びたり、
切ったリンゴの色が変わったり
開栓したワインの味が変わったり
 
これらは酸化が引き起こす現象です。
 
「頭が錆びる」
「体が錆びつく」
 
という言い方をしますが
 
酸化というのはあまり
よいイメージではありませんね。
 
私たちは酸素がなければ
生きていけませんが
 
同時に体内を酸化させています。
 
体が酸化する = 老化
 
ということです。
 
この体内を錆びさせる酸素を
 
活性酸素といいます。
 
最近よく聞くようになった言葉です。
 
「活性」というと何かいい響きですが
活性酸素の「活性」というのは
他の物質と反応しやすいという意味です。
 
他の物質と反応しやすいというのは
自分自身が不安定ということで
 
自分が安定するために、
他の物質から電子を奪い取ろうとします。
 
これが酸化という反応なのですが
このとき細胞が傷つけられてしまいます。
 
傷つけられた細胞は働きが弱まる

老化する
 
ことになってしまいます。
 
私たちが呼吸で取り入れた酸素のうち
2~3%が活性酸素になっています。
 
生活習慣病の9割は
活性酸素が原因と言われています。
 
活性酸素によって細胞が傷つけられると
ケガや病気からの回復力、免疫力が
衰えてしまい
 
高血圧や動脈硬化、糖尿病などが
発症すると考えられています。
 
免疫力が衰えれば
インフルエンザや肺炎などの
感染症にもかかりやすくなります。
 
活性酸素はアレルギーの原因にも
なっています。
 
例えばアトピー性皮膚炎は
活性酸素によって皮膚を保護する
角質層の脂膜を酸化することで
 
皮膚のバリア機能が低下し
ダニやハウスダストなどの
刺激に過剰反応することで
引き起こされます。
 
また活性酸素はヒスタミンという
刺激物質を放出させて
鼻やのどの粘膜が花粉などに
過剰反応するように仕向けます。
 
活性酸素はアトピー性皮膚炎、
アレルギー性鼻炎、喘息
リウマチなど
 
アレルギーを発症させる
元凶になっています。