前回の『ダイエットの基礎知識(2)確実に痩せるには?』では、どのような方法なら確実、かつQOL(quality of life/クオリティ・オブ・ライフ)を下げずにダイエットができるのかについて説明しました。 今回は、正しいダイエットを行う上で重要な、基礎代謝を上げる方法について解説していきます。
基礎代謝とは
『ダイエットの基礎知識(1)代謝とは』に詳しく記載をしましたが、基礎代謝とは「呼吸、体温調節、内臓の活動など、生命維持のためのエネルギーで、安静にしていても使用されるエネルギー消費」のことです。基礎代謝の内訳
基礎代謝の内訳は、以下の通りです。- 肝臓:27%
- 脳:19%
- 筋肉:18%
- 腎臓:10%
- 心臓:7%
- その他:19%
基礎代謝を上げるには内臓が重要!
以前は、基礎代謝の約40%が筋肉によって消費されると言われており、基礎代謝を上げる鉄則は「筋肉をつけること」だと言われていました。 しかし、実は筋肉は18%程度で、肝臓が最も消費量が多くなっています。そのため、「内臓機能を高める」ことが、最も基礎代謝を上げる上で役立ちます。特に基礎代謝の30%を占める肝臓が健全で活性化していることはとても重要です。 それでは、どのようなことをすれば内臓機能を高め、基礎代謝を上げることができるのでしょうか。(1)基礎代謝を上げる食事
肝臓をはじめ、内臓を活性化する食事のポイントは、基本的にバランスのとれた食事をとることです。- 3食をきちんと食べる
- 毎食タンパク質をきちんと摂る
- 一日に果物1個、牛乳コップ1杯程度を摂るようにする
- 新鮮な野菜や海藻を積極的に摂る
- アルコールはなるべく避ける
- ジュースやお菓子などを摂りすぎないようにする
(2)肝臓によいサプリメント成分
基本的には食事をバランス良く摂ることが重要ですが、忙しい現代人が毎日完璧な食事を摂取するのは難しいのが現状です。また、飲み会などで、どうしてもお酒を飲まないといけないシーンもあることでしょう。 その際、補助的に以下のようなサプリメントを活用するのも一つの手です。- マルチビタミン:代謝、解毒、消化吸収補助、エネルギーの貯蔵など、あらゆる働きをしている肝臓には、多くの種類のビタミンが必要。
- 亜鉛:生体に必須な微量元素で、身体の中で重要な役割を演じている。飲酒をすると、アルコールを分解する際に大量に消費する。
- タウリン:たんぱく質が分解される過程でできるアミノ酸に似た物質。心臓・肺・肝臓・脳・骨髄などのさまざまな臓器や組織に広く含まれていることから、生命の維持に必要な成分と考えられている。
- オルチニン:アミノ酸の一種で、解毒作用など、肝臓のさまざまなはたらきを助ける。
- クルクミン:ウコンに多く含まれる黄色の色素成分で、ポリフェノールの一種です。肝臓の解毒機能を高めたり、胆汁の分泌を促進することで、肝機能全体を向上させる効果があります。