◆ケトン体尿検査のまとめ♪(もくじ)
- ⇒ケトン体とは?
- ⇒随意筋・不随意筋のエネルギー源としての役割
- ⇒肝臓で生成される脂肪酸
- ⇒尿中ケトン体濃度を測定し指標とする
- ⇒糖尿病ではエネルギー源を見極める
- ⇒ケトーシスとケトアシドーシス
- ⇒検査結果は陽性か陰性で示す
- ⇒ケトン体尿検査の定性判定一覧表
- ⇒脱水症状は要注意!体調管理をしよう
◆ケトン体とは?
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ケトン体とは? ●アセトン ●アセト酢酸 ●β-ヒドロキシ酪酸
ケトン体は肝臓内で生成された脂肪酸から合成された成分です。※ケトン体とは「アセトン」「アセト酢酸」「β-ヒドロキシ酪酸」の総称である。
しかし、このような説明では正直わかり辛いですね。 ケトン体尿検査を実施する場合は、ケトン体がどのような働きを持ち、人体にどのような影響を与え、またこの検査がどのような目的で実施され、るのかについて把握しておきたいものです。 では、ここからはケトン体は人体にとってどのような役割を持っているのか?どのように働きかける成分であるのか?についてひとつずつチェックしていきましょう。◆随意筋・不随意筋のエネルギー源としての役割
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※不随意筋=無意識下においても活動する筋肉
人体の活動における主なエネルギー源はグルコース(ブドウ糖)と呼ばれる糖分です。 ケトン体はこのグルコースが何らかの障害や疾患で生成されなくなってくると、その代用エネルギー源として誕生します。 もしエネルギー源が完全に途絶えると活動が低下、もしくは停止する為、ケトン体は無くてはならない成分です。 また、ケトン体の役割は不随意筋だけでなく骨格筋などの随意筋のエネルギー源としての役割ももっております。 随意筋とは、意識して作動させる筋肉のことです。※随意筋=意識下において活動する筋肉
腕の力こぶを作ろうとすると上腕を曲げますね。 この上腕の筋肉のように意識して動かす筋肉を随意筋と呼びますが、これらの筋肉のエネルギー源としてもケトン体は活躍します。 こうして見ると全ての生命活動において重要な役割を持っている事がわかりますね。◆肝臓で生成される脂肪酸
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※ケトン体=脂肪酸から合成されるエネルギー源
◆尿中ケトン体濃度を測定し指標とする
ケトン体尿検査が行われるケースについて見ていきましょう。 ケトン体尿検査は、主に ●糖尿病 ●甲状腺機能亢進症 などの血糖コントロールの機能不全に関する疾患の可能性を確認する際にケトン体尿検査が実施されます。 前項でも解説したとおり体内のエネルギー源となる糖分が不足すると体内ではブドウ糖に変わるエネルギー源を作り出す必要があります。 この際に生み出されるエネルギーの源は肝臓で生成される脂肪酸でしたね。 脂肪酸はケトン体を合成し合成後は血液中に放出します。 血液中に放出されたケトン体は、心臓や腎臓の他、筋肉や臓器に運搬され使用後は腎臓を通じて体外へ排泄されます。 この働きを踏まえて尿中に存在するケトン体濃度を測定しケトン体量が増えすぎていないか?をチェックし血糖がコントロールできているかどうかの指標として利用しているのです。◆糖尿病ではエネルギー源を見極める
糖尿病患者、特に糖尿病の重症患者の場合は「インスリン」の生成が体内で出来なくなります。 インスリンの生成ができなくなってしまうと体内ではブドウ糖をエネルギー源として使用することができなくなります。 その為、糖尿病患者の場合は、エネルギー源を補う為に肝臓で大量の脂肪酸が生成されます。 脂肪酸が増えるとケトン体の量も比例して増加するため糖尿病の場合は脂肪酸がエネルギー源の主力として使用されているかどうかを確認します。 もしケトン体尿検査の結果が陽性反応であれば、糖分が不足している証ですね。 糖尿病患者がケトン体検査を行う場合の目的はこのようなエネルギー源の生成という観点からチェックを行うケースです。※インスリンが生成できない場合ケトン体数値は高くなる
◆ケトーシスとケトアシドーシス
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~ポイントのまとめ~ ★ケトン体は血糖のコントロール指標となる ★インスリンが生成できない場合ケトン体数値は高くなる ★ケトン体が増加した状態をケトーシスと呼ぶ
◆検査結果は陽性か陰性で示す
ケトン体尿検査の一般的な正常値の範囲、基準値の範囲について見ていきましょう。 以下に掲載する表は、ケトン体尿検査の基準指標です。 仮に定性反応が見られない場合であっても、糖尿病などの疾患の可能性や危険性がないという訳ではもちろんありません。 尚、ケトン体尿検査では、「尿中」のケトン体含有量を測定します。◆ケトン体尿検査の定性判定一覧表
これから検査を初めて受ける方の場合。 陰性であればOK!陽性なら問題あり! とシンプルに覚えておけば良いでしょう。 ケトン体尿検査では、ケトン体含有量を試験紙を用いて測定します。【ケトン体尿検査の定性判定一覧表】 | |
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範囲 | 定性 |
上昇が認められる場合の定性 | 陽性(+) |
基準値の範囲内の場合の定性 | 陰性(-) |
◆脱水症状は要注意!体調管理をしよう
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※脱水症状を起こしている場合の検査結果は信憑性が低い