腎不全で低ナトリウム、高カリウム血症が起こるのはなぜですか?

腎不全で低ナトリウム、高カリウム血症が起こるのはなぜですか?
高カリウムが腎不全による排泄障害によるのは分かります。
でもナトリウムも排泄障害によって高値にならないんですか?

低ナトリウム血症で調べたら、水分貯留傾向のためとありました。
だったらカリウムはなんで低値にならないのか…。。
また尿量が減り、カリウムが排泄されないためとも見ました。
…ナトリウムも排泄されないのでは??
色々調べてみましたが、
腎不全のため十分な尿生成ができない、尿濃縮機能低下ができない
…あれ???

今でこそ人間は塩を生産し、それを過剰に摂取できていますが、天然の食物にはカリウムはふんだんに含まれているもナトリウムは悲しくなるほど微量(特に植物性食物において)で、だからわたしたちの腎臓は原尿からナトリウムを再吸収し原尿にカリウムを排泄しています。腎不全になるとそれらの機能が障害されるので、低ナトリウム血症と高カリウム血症になります。腎不全ではさらに、水分貯留傾向によって血中ナトリウムが希釈され低ナトリウム血症が起こります。
水分貯留傾向で低ナトリウム血症が起こるのなら低カリウム血症も起こるのでは?と思ってしまいますが、血中のナトリウム濃度の正常値は135~145mEq/l、カリウム濃度のそれは3.5~5.0mEq/lで、ナトリウム濃度は±3.6%と正常変動幅が小さいのに対してカリウム濃度は±17.6%と正常変動幅がかなり大きく、水分貯留によってナトリウム濃度がたとえば10%低下するとすぐ低ナトリウム血症になってしまうのに対し、カリウム濃度のほうは10%減少しても影響は少ないのです。

コメントを残すにはログインしてください。