水溶性食物繊維と食べる順番で糖尿病を改善!インスリン出せスイッチを増やせ!ためしてガッテン イヌリン

ためしてガッテンで食べて血糖値を下げる!糖尿病大改善! 医師も驚がく最新ワザが紹介されました。
悪化すると足の切断や失明脳梗塞など様々な合併症を引き起こしてしまう恐ろしい病気ですが、最新の研究で私たちの体は糖尿病をブロックする体質に変えられることが分かったというのです!
実際その体になった方を訪ねてみると、なんと糖尿病が治ったり血糖値が40以上も下がったりしたというのです!コレは嬉しいですよね!!
しかも薬でも食事制限でも運動でもない方法ということなので、私も身内に糖尿病患者がいるので、この放送内容をしっかり学んで症状の改善をさせられればと思います。
血糖値

手術で糖尿病を治す

今回紹介されたのは薬でも運動でも食事制限でもなく、糖尿病が治っちゃった佐藤さんです。
佐藤さん4年前に糖尿病になり、血糖値は250近くと非常に高い状態で毎日薬やインスリン注射で血糖値を下げていました。
ところが3年前にある治療をしたところ身体に劇的な変化が!!
なんと薬も使っていないのに血糖値が88に下がり、糖尿病が治っちゃったというんです。
しかも何を食べても血糖値がきちんと下がる体質にに大変身し、体重は100kg超から70kgにまで減少ちゃったんです!
すごい!!
カロリーをとっても血糖値がきちんと下がるなんて糖尿病患者にとっては夢のような話ですよね!!
という事でガッテンでは、その驚きの治療を行った四谷メディカルキューブを訪れ、関 洋介医師に話を伺いました。
関先生は手術で糖尿病を治すと言います。
その手術をごく簡単に説明すると、私たちが食べたものは胃を通って小腸に入り、そして大腸を通って便となって出ていきますが、この手術では栄養を取りすぎないように胃を半分ほど取り、小腸を短くして胃とつないでしまう、いわゆる痩せる手術をするんです。
糖尿病が治った佐藤さんもこの手術を受けたら糖尿病が治っちゃったんです。
でもなぜ痩せる手術をしたことで糖尿病が治ったのでしょうか?
糖尿病の患者はインスリン注射をしますよね。
インスリンは膵臓が出しているのですが、血液中の糖の量が増えてきたぞ!となったらインスリンを出して血糖値の上昇を抑えてくれています。
ところが、膵臓の出すインスリンは食べ物を食べて血糖値がかなり高くなってから出るんです・・・。
でも手術によって胃から小腸、大腸までの間を短くすると食べ物が胃を通って小腸を通って大腸に来た時点で「インスリンを出せ!」という指令を大腸が膵臓に送ってくれて、血糖値が上がる前に膵臓がインスリンを分泌してくれるんです。
でも、大腸の「インスリンを出せ!」という指令は小腸を短くしないと出ないのかという疑問が生じますよね。
この指令を出すスイッチは腸の後ろの方に集中しているので小腸を短くし胃も半分ぐらい取って大腸までスーッと素早く行けるようにする事で実はあまり食べ物がよく消化されずに大腸に届き、大きな塊となって「インスリン出せ」スイッチをドンと素早く押すことで大腸が膵臓にインスリンを分泌するように的確に指令が出せるという訳なんです。
つまりインスリン注射を体内で打てるような感じになるということなんです。
これは佐藤さんと同じ手術を受けた糖尿病の方の手術の前と後でインスリンの出方がどう変わったかというグラフです。
手術前は糖を摂取してもインスリンがあまり増えていませんが手術後はきちんとインスリンがドッと出るようになりました。
手術で糖尿病を治す
これを見ると、この手術を是非受けたい!となると思いますが、この手術は「肥満の指標であるBMI値が30以上とかなりの肥満」、「手術が受けられる年齢」、「肥満に伴う症状がある」などの条件が合致した場合にのみ行われている手術なんです。
なんだ~・・・とガッカリしてしまいそうですが、ここからが本題です。
先ほど、大腸にはインスリンを出せという指令を出すインスリン注射システムがあるということが分かりましたよね。
では、そのインスリン注射システムを外からではなく中でも持ってるという事になるんではないかという事で腸の中にもともとあるその機能を手術ではなく、どんどん増やしてやれば糖尿病の体質から逃れる事ができるという事なんです。

腸内のインスリン出せスイッチを増やす

腸の「インスリン出せ」スイッチを作る方法を知りたいという訳で訪ねたのは慶應義塾大学病院。
この病院では糖尿病の患者さんの協力のもと、実際にスイッチを作る方法について研究しています。
ここに通院している山本さんは11年前に糖尿病と診断され、診断時の血糖値は270以上とインスリンを注射して血糖値を下げなければなりませんでした。
しかしこの研究に参加したところ血糖値が安定し、今ではインスリン注射の量も半分になったんだそうです。
そんな山本さんがこの病院でしているのが検便をして便を提出することです。
便というのは水分と食べカス、腸の粘膜、腸内細菌で構成されています。
そのなかでも重要視すべきは腸内細菌で、腸内細菌は私たち全員が100兆個くらい持っていて重さが全部で2kgくらいあり、慶應義塾大学では糖尿病の患者さんの便を集めて腸内細菌を分析しています。
では腸内細菌と糖尿病がどんな関係にあるのでしょうか。
慶應義塾大学 医学部 腎臓内分泌代謝内科の入江 潤一郎医師によると腸内細菌の中には自身が持っている血糖値を下げる力を引き出すような腸内細菌が存在するということが分かってきたんだそうで、その細菌が多いか少ないかを患者さんの便を使って調べているんだそうです。

血糖値を下げる力を持つ腸内細菌バクテロイデス

血糖値を下げる力を引き出してくれる腸内細菌はバクテロイデスとその細菌の仲間などとされているのですが、それらの細菌が体にどのような効果をもたらすのでしょうか。
腸の中にはたくさんの腸内細菌がいますが、いい腸内細菌がたくさんいる状態になればインスリンを出せスイッチも増えてインスリンの分泌量も多くなるんです。
ということはバクテロイデスという菌が増えてくれればインスリンをドバっと出せるということですよね!
でもバクテロイデスってどうやったら増やせるの?ということですが、番組ではいい菌を持った人から便を点滴のような感じで腸に移植する手術も紹介されましたが、「移植」でもなく、「手術」でもなく、とにかく腸内細菌を増やしてインスリンスイッチの数を沢山持つ方法をここからは紹介します。
バクテロイデスに関してはこんな記事もあるので興味のある方はどうぞ。

腸内フローラを増やす方法・エクオールで老化防止!短鎖脂肪酸が肥満を改善!

腸内フローラを増やす方法・エクオールで老化防止!短鎖脂肪酸が肥満を改善! はてブ

2/22、NHKスペシャルで腸内フローラ 解明!驚異の細菌パワーという特…

腸内細菌のエサとしてイヌリンを与える

訪ねたのは腸内細菌と糖尿病の関係について研究している慶應義塾大学 医学部 腎臓内分泌代謝内科の伊藤医師の元。
伊藤先生は7000人以上の会員数を誇る日本内分泌学会の会長もしているスゴイ人です。
伊藤先生によると、いい腸内細菌を増やすには「イヌリン」などのエサを与える必要があるといいます。
イヌリンとは食物繊維の一つで血糖値を下げる腸内細菌の非常にいいエサになるそうです。
そのイヌリンを含んでいるのは野菜、海藻、きのこ、コンニャクなどで、こういったものを食べると腸にスイッチが出来るんだそう。

野菜を1品以上加えて血糖値改善実験

番組では血糖値が気になる方々に協力してもらい、2週間ふだんの食事に少なくとも野菜を一品加えて下さいとお願いし、イヌリンを摂取して血糖値の改善が出来るかの実験をしました。
そして野菜を食べたらシールを貼るカレンダーを渡してスタート!
2週間しっかり毎食野菜を摂り、2週間後再び集まって結果を見てみると、全員、血糖値の管理指標であるグリコアルブミンの値が減少していました。
つまり血糖値が下がったという訳です。
野菜を1品以上加えて血糖値改善実験
一番、血糖値が減ったAさんの腸内細菌を検査して見てみると いい細菌が増えていて、野菜を1品以上加えた食事をとることでインスリンを出せスイッチが増えたと考えられます。

インスリン出せスイッチを増やすには水溶性食物繊維を摂れ!

慶應義塾大学 医学部 腎臓内分泌代謝内科の伊藤先生によると、これまで糖尿病の治療というと食事制限をやっていましたがこれは血糖が上がるものを食べてはいけないという考え方からきていました。しかし今回はそういう考え方とは違い、腸に良いものを食べることで腸内環境を改善してインスリン出せスイッチを増やして糖尿病を改善しようという考え方になります。
腸内環境の改善に役立つのは食物繊維の中でも水に溶けやすい水溶性食物繊維というものです。

血糖値を下げる腸内細菌のエサ(水溶性食物繊維を含む食材)
根菜類(玉ねぎ、ゴボウ、ニンジンなど イモ類以外)、きのこ類、海藻類(ひじき、ワカメなど)、ネバネバした食品(納豆、オクラなど)
こういった食材には水溶性食物繊維が多く含まれています。
水溶性食物繊維を多く含む食品

毎食、水溶性食物繊維を含むおかずを摂るのは難しいという場合、一番簡単なのは、ごはんに麦を混ぜたり五穀米にするなどです。
それだけでも水溶性の食物繊維をたくさんとる事ができます。
今回は前項の実験の参加者の方々にもヒジキ、ゴボウ、大麦入り玄米ごはんなどを積極的に食べてもらったそうです。
また、ヨーグルトも非常にいいそうで食べる事で菌を体に入れる事ができるし、代謝物自身が腸内細菌を元気にしてくれるんだそうです。
ただ、問題は脂肪分や糖分が多いヨーグルトがあるのでそこは慎重に選んだ方がいいそうです。
ちなみに多くの病院で勧められたり管理栄養士さんがオススメしたりしていて評判な水溶性食物繊維として人気があるのがサンファイバーです。
なかでもサンファイバーAIは腸内細菌と糖尿病の関係について研究している伊藤医師もいいと言っていたイヌリンも含んでいるので、いいですね。
これなら一品増やして食べられない時でも飲み物にサッと溶かすだけで水溶性食物繊維(イヌリンを含む)を手軽に摂取できるので便利です。

水溶性食物繊維を摂取するとインスリン出せスイッチを増やせる体になれるということは分かりましたが、他にもいい点があって水溶性食物繊維が多い食品を1品加えることで糖質や脂肪が多い食品を自然と減らせるという効果も期待できます。
ただ誤解してはいけないのは、こういったものを食べたら今やってる治療を全くやめてもいいんじゃないかと思う方がいるかもしれませんが、これは体質改善なので改善するのに時間もかかります。
なので今している薬物治療などを急にやめてしまうと危険なので続けていく中で薬を少し減らす事ができたり、症状が軽い場合だと薬をやめられる可能性もあるということは理解しておきましょう。

増やしたインスリン出せスイッチをパワーアップ!

水溶性食物繊維を毎食摂取してスイッチを増やしたら、せっかく増やしたスイッチを実は強く押し、たくさん指令を出させる方法があるんです。
ある病院では食事の仕方を変えて腸のパワーを引き出そうと指導しています。
その腸のパワーを引き出す食べ物とは魚!
この病院で薬で治療中の糖尿病患者の普段食べているものを徹底調査したところ、魚を多く食べた人ほど血糖値が改善していた事が分かったんです。
ただ一つ守らないといけない大事なコツがあります。
そのコツとは魚とご飯があった場合、魚を食べた後にご飯を食べるというもの。
これを守らないと逆効果になることもあるそうです。
ごはんと魚があった場合、もしもごはんを先に口に入れると腸のスイッチに先にたどりつくのは ごはんで、ごはんがスイッチを押す役割を果たして「インスリンを出せ!」という指令が出ます。
でもこれを魚を先に口に入れるのに変えると魚が先にスイッチにたどりついてスイッチを押します。
すると超強力パワーでスイッチを押してインスリンを出せという指令を沢山出してくれるんです。
つまり、魚には「インスリンを出せ!」という指令を沢山出させる働きがあるというわけです。
実際、数値で確かめてみると魚を先に食べた方が明らかにインスリンを出す指令の量が増えていました。
ご飯より魚を先に食べるとインスリン分泌指令が多く出る
今回の放送で分かったのは、日頃から水溶性食物繊維を意識して摂るようにし、食事のときは野菜→魚→ご飯という感じで、ご飯をシメに食べるようにすると糖尿病改善のための体質改善が出来るということですね!
食事制限ではなく、一品増やしたり食べる順番を変えたりするだけで症状が改善できるなら、これはチャレンジしない手はないですよね。
糖尿病の患者さんとそのご家族はこれを意識して生活していけるようお互い頑張りましょう!!

http://medianow.jp/bhd/health/diabetes-improvement/

Please Login to Comment.