農地の現状 – NetBeet

(引用文)
森林を切り開いて農地を造ってからどのくらいの年数が経ちますか? 数百年?数千年?その長い年月の間も農作物は微量要素といわれるミネラルを大地から少しずつ吸収し続けています。そしてその農作物は消費地に届けられています。それだけでなく雨水が大地に浸透し地下水となって川に注いでいます、その水にも微量ミネラル僅かずつ溶け出ているのです。その量がごく微量なために軽視されています。
農作物が吸収するミネラルの量はキャベツの場合、1000㎡(10a)で外葉を含め 7tonの生産量があった場合、亜鉛で140gの吸収量があるとされています。これが100年ならば14kgになります、でもこの吸収量は平均値なのです。亜鉛の過剰症が発生しない上限は1000㎡で15kg(40ppm)だから過剰症の無い農地からは100年でほぼゼロなってしまいます。欠乏症の出る下限は1000㎡当り0.7㎏(2ppm)。しかし亜鉛を土に施した農家の人はどの位いるだろうか?硫酸亜鉛に換算しておよそ70kgなのですが・・・・。亜鉛だけでは有りません。Mn.B.Cu.Mo.Co.Se・・・等。
さなかった場合はミネラルが毎年毎年農地から無くなっていくのです。
堆肥を入れた畑から採れた野菜は美味しいと言われます。それは堆肥に含まれるミネラル以上に微生物の働きによってミネラル吸収量が大きく増えるからなのです。でもやがて欠乏した土からは欠乏野菜しか採れなくなります。その土地で生産された落ち葉や草木を堆肥にしても微生物の餌には良いけれどミネラルが増えることはない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

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現代人はミネラルが不足している-なぜ、土壌からミネラルが減ったのか

http://karada-naosu.com/category4/en293.html (引用文)
ミネラルとは何なのか
現代は飽食の時代で栄養は足りているはずなのに多くの人が病気に罹ります。このことに不思議さを感じます。一般的には「しっかり食べていれば健康になれる」と思われています。しかし、食べている物自体に栄養素が少ないと、いくら量を摂取しても体の健康維持はできません。
 
現在、地球規模で不足している栄養素があります。それはミネラルです。
 
ミネラルという言葉はよく耳にしますが、ミネラルを簡潔に説明できる人は少ないです。そこで、ミネラルについてできるだけ簡単にまとめていきます。
 
水や空気や大地、または動物や植物、家具や電車など地球(宇宙)にあるもの全てが「元素」からできています。元素とは化学的にそれ以上分解できない最小単位のものをいいます。
 
現在わかっている元素は炭素・窒素・酸素・水素・カルシウム・リン・カリウム・硫黄など100種類を超えます。
 
ミネラルの説明の前に、なぜ「元素」の説明をしたかといういと、生物に含まれる元素のうち炭素・窒素・酸素・水素の4つの元素を除いた残りの元素が「ミネラル」だからです。
 
つまり私たち人間は、炭素・窒素・酸素・水素の4大元素とミネラルで構成されています。この4大元素(炭素・窒素・酸素・水素)が96%を占めているのに対しミネラルはわずか4%と微量です。
 
人の体を構成している物質のうち4%という微量なミネラルですが、このミネラルのバランスが崩れると生命維持ができなくなるほどの影響力があります。
 
また、人の体に不可欠なミネラルを「必須ミネラル」といいその数は60種類以上あります。
 
人に必要な栄養素は約90種類ある
人に必要な必須栄養素は90種類あるといわれています。この内訳をまとめます。
 
・アミノ酸ー12種
 
・脂肪酸ー2~3種
 
・ビタミンー16種
 
・ミネラルー60種
 
上記したように、人にとって必要な必須栄養素(90種)のうち3分の2(60種)をミネラルが占めています。したがって、人の健康維持にはミネラルが欠かせないといえます。
 
人類はミネラル不足である
1992年に開催されたアースサミットで、過去100年間で農地のミネラルがどれほど減少したかを調べたレポートがあります。それによると全世界の農地のミネラルの残存量が、100年前より60~85%も減少していると報告されました。
 
農作物を作る基礎である土壌にミネラルが乏しいということは、そこで収穫された作物にもミネラルが少ないということです。そのことを裏付けるデーターは多くあります。それをまとめます。
 
・日本人の鉄分摂取量の年次推移:
厚生労働省が出している「国民栄養調査」によると、鉄(ミネラル)の摂取量は1950年には1日、1人あたり約46mgであったのに対し2003年には約8mgまで減少しています。つまり約50年間で鉄の摂取は約6分の1になったということです。
 
・食品成分表から栄養素の減少度合いをみる:
文部科学省の出している「食品成分表」から、野菜100gの保有する鉄分の量の変化をみると、1950年に収穫されたホウレン草には鉄分を13mg保有していました。しかし、2000年に収穫されたホウレン草に含まれる鉄分は2.0mgに減少し、6分の1以下になっています。
 
つまり、上述した100年前より土壌のミネラルが大幅に減ったことで、その土壌で作られる作物が保有するミネラルが減ります。そのようなミネラルの少ない野菜を人が食べることで、当然ながら人の摂取するミネラル量も減少します。
 
そのことから考えると、いかに土壌に含まれるミネラルが大切かがわかります。
 
なぜ、土壌からミネラルが減ったのか
自然界では、植物が土壌のミネラルを吸収し、それを動物が食べます。そして動物の糞尿や死骸、または植物の枯れ葉などが土に戻り、今度は土壌中の微生物がそれらを分解しミネラルを作り出します。
それを再度、野菜が吸収し動物が食べ糞尿し、というミネラルを育むサイクルが大昔からできてきました。また、化学肥料が使われるまでの農業は、人の便を発酵したり肥料に使ったり、畑の枯れ草を燃やし(野焼き)その灰で土のミネラルの消失を防いでいました。
 
さらに、畑での耕作は連作せずに野焼きした畑に家畜を放し飼いし、家畜の糞尿も土のミネラルを増やすために利用していました。つまり、近代農業(化学肥料・農薬を使用)が始まるまでの農業は、自然の摂理にのった方法でした。
 
したがって、土壌のミネラル不足は近年ほど深刻ではなかったのです。しかし近代農業が定着し化学肥料(窒素・リン酸・カリウムなど)を使うことで、人や家畜の糞尿は使用されなくなりました。また、農薬を使うことで土壌に生息していた微生物は激減しました。
 
そのことで、上述した大昔からの続いた自然界のミネラルのリサイクルシステムは破たんしました。
 
特に日本は国土が狭いことで、作物を連作せざるをえません。一方、広大な国土を持つオーストラリアは作物の連作を避け、畑を焼き、その後に家畜を放し飼いする方法が現在もおこなわれているために、オーストラリアの土壌のミネラル保有率は日本よりはるかに高いです。
 
次に海に目を向けても、海洋汚染による微生物の減少や、ダムや河川の護岸工事などで山のミネラルが海にまで届かなくなり、海のミネラルバランスも悪化の一途です。
 
ミネラル不足は深刻です
親から「野菜を食べなさい」と言われ続けてきました。それではなぜ、野菜が必要なのでしょうか?
 
その理由は、ミネラルが土壌に多くあっても人は土を食べることはできません。しかし野菜は、土壌のミネラルを吸収して生きているので、野菜を食べることは土壌のミネラルを摂取していることになるからです。
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なぜ食卓からミネラルが消えたのか

 
なぜ食卓からミネラルが消えたのか
http://beautyhealthy.web.fc2.com/minerarubusoku.html (引用)
日本人の食卓からミネラルが消えた理由は、大きく言うと2つあります。
一つは、食生活のスタイルが欧米風に変化してしまったことです。
以前の私達の食事内容は、お米が主食でした。
土中に含まれるミネラルをしっかり取り込んだお米を主食としていました。
さらに、野菜やイモ類も今とは比較にならないほど食べていました。
野菜といえば、いまは生野菜サラダが主流ですが、昔は煮たり茹でたりして食卓に並んだものです。
もともと、日本の土壌はミネラルが少ない土壌です。
ヨーロッパやアメリカの土壌と比較すると、土中のミネラル分は約三分の一から四分の一しかありません。
その理由は日本の土壌が火山灰からできていることと、急峻な地形です。
もともとミネラルの少ない火山灰の土壌から、雨水によってさらにミネラルが海に運び去られてしまうからです。
日本の水はミネラル分の少ない軟水ですが、それも同じ理由からきています。
ミネラルの少ない土壌で作られるお米や野菜は、当然、ミネラルの少ないお米や野菜になります。
しかし、昔の日本人はミネラル不足を量で補っていました。
野菜を茹でたり煮たりすればそれだけ多く食べられ、必要なミネラルが取れたのです。
そして、タンパク質源は主に魚でした。
”海はミネラルの宝庫”と言われるように、海水中には様々なミネラルが豊富に溶け込んでいます。
まだ、養殖技術も発達しておらず、食料にした魚類は自然の環境で成長したミネラルいっぱいの魚でした。
その魚もミネラル分の多い小魚を骨ごと食べていたものです。
このように、昔の食卓はミネラル豊富な食材が並びました。
しかし、現代の私達の食卓には、そうしたミネラル豊かな料理は少なくなりました。
もう一つの理由が、もっと重大かもしれません。
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