第四回「健康の根源は自然治癒力。それを生かすためには?」

人生100年時代。長生きすることが、本当に幸せであるために。
西洋医学を中心に、その足りない部分を伝統医学や鍼灸、漢方などの「相補・代替医療」で補う「統合医療」に
近年、多くの期待が集まっています。西洋医学は、病気の原因を手術や薬で除去する対症療法が中心であるのに対し、代替医療は人間の自然治癒力を生かし、心身のバランスを整え、症状を改善するのが目的。双方のよいところを取り入れながら、患者中心の医療をめざす統合医療とは、どんな医療なのか。日本の統合医療の第一人者で、東大名誉教授の渥美和彦さん(86)と山田英生・山田養蜂場代表(57)が語り合いました。

体の状態だけでなく、心も重視する統合医療。

総合的に治す統合医療

山田
一般的に「統合医療」というと、「西洋医学と東洋医学を合わせた医療」かなと思われそうですが…。
渥美
確かに、そう考える人もいますが、厳密にいえば、ちょっと違いますね。西洋医学はもちろんのこと、東洋医学などの伝統医学やハーブ、鍼灸などそれぞれの分野には、それぞれの持ち場があって、価値観も異なっています。それらを一つひとつ尊重し、認め合いながら、この病気にはどの医療が適しているかを判断するのが重要なんですね。例えば、「この病気の場合は、西洋医学の手術で対処したほうがいい」、「いや、東洋医学の鍼灸のほうが向いている」というような選択ですね。つまり、患者さんのためには西洋医学だけでなく、代替医療などいろいろな医療を採り入れて総合的に治そう、というのが私たちの考える統合医療なのです。
山田
統合医療がもっと浸透すれば、患者さんの治療の選択肢もさらに広がるでしょう。私もこれからは、西洋医学の「最新の科学知識」と、数千年を超える経験にもとづいた東洋医学などの「知恵」を融合した統合医療が医学上の大きな流れになると思っています。近年、欧米だけでなく日本でも統合医療がこれだけ注目されているのは、なぜだと思われますか?

データ中心の統計医学

渥美
現代医学が人類に必ずしも幸福をもたらしていないことに、多くの人が気づき始めたからではないでしょうか。私も長い間、先端医療に携わってきましたが、西洋医学だけでは病める人を救うことができない、と思うようになりました。それと、西洋医学は、「客観性」「普遍性」「再現性」といった科学の原則に基づく医療であり、統計的なデータ中心の医学です。例えば、「タバコを吸う人は、がんになりやすい」「ヘビースモーカーの何割かは肺がんになる」という情報は、何十万というデータを解析して導き出した数値です。一方、ヘビースモーカーでも、がんにならない人がいる半面、まったくタバコを吸わない人でも肺がんになることもある。それを西洋医学は、「例外」として切り捨ててきたのです。
山田
なるほど。確かに人間の体は一人ひとり異なり、必ずしも平均的なデータ通りに行くとは限りません。これまでの医療は、どちらかといえば機械的で、患者さんを「十把一絡げ」に扱ってきたような気がします。こうした医療に対する不信感が代替医療を求める動きにつながっているように、私には思えますが…。

現代は個人主義の時代

渥美
確かに今の西洋医学は、技術の進歩と専門化、細分化が進んだため、機械的で人間の気持ちを聞かずに技術で判断し、技術で治してきたように思えます。つまり、人間の尊厳とか重さを考える前に「病」に注視するあまり、患者さんを一種の「モノ」のように扱ってきた気がしてなりません。それと、西洋医学は平均的、統計的な医学ですから、あまり個人差を考慮に入れようとはしません。このため、それぞれの体の器官は細かく診ても、体全体を診るという視点は、今ひとつ欠けていたように思います。
山田
同感ですね。
渥美
その点、中国医学やアーユル・ヴェーダ、漢方医学などは、個人の体質を考え、体全体のバランスを診ながら治療する「個人中心の医学」といってもよいでしょう。そして、現代は、個人の権利と自由が尊重される個人主義の時代です。一人ひとりを丁寧に診る「個人中心」「患者中心」の診断や治療をする、いわゆるオーダーメイド医療の視点を持つ東洋医学が注目され始めたのも、当然かもしれません。
山田
やはり、その背景には、病気や治療に対する西洋医学と東洋医学との根本的な考え方の違いがあるのではないでしょうか。
渥美
ありますね。西洋医学では、病気には必ず原因があって、例えば、ウイルスや細菌などが体内に侵入したために病気になる、と考えます。そのような病原体や内臓の欠陥、外傷などの原因を、投薬や手術などの科学的な方法で取り除くことを治療の主眼に置いています。これに対し、東洋医学では、人間には生まれながらにして自然治癒力が備わっており、そのバランスが崩れた状態を「病気」と捉えます。その病気の状態を食事や休息、適度な運動などの自然な方法で元のバランスのとれた状態に戻すというのが、東洋医学の根本的な考え方です。

病気を治すのは自然治癒力

山田
確かに私たちの体にはもともと、免疫力や自然治癒力が備わっており、病気やケガなどをしたときに、自らそれを治そうとするシステムが働きますよね。例えば、インフルエンザの場合、ウイルスに感染する人と感染しない人、感染しても発症する人としない人、さらに発症しても高熱や筋肉痛など重い症状が出る人と軽い症状しか出ない人がいます。その違いは何かといえば、結局、免疫力や自然治癒力の個体差によるものですね。
渥美
その通りです。医学がどんなに進歩しても、医療技術が病気を治すのではありません。私たち医者が、患者さんの病気を治すお手伝いができるのは、患者さん一人ひとりに生まれつき備わった自然治癒力があるからです。例えば、外科手術のあと、傷口を縫いますよね。糸で縫っただけなのに傷口が1週間ほどで塞がるのも、「傷口を塞ごう」とする自然治癒力が自ら働くからです。ですから、風邪を引いたときなどでも、40度以上の高熱が出たら解熱剤で抑えても、39度以下であれば、放っておいて自然治癒力に任せたほうがよい場合もあります。このように治療しないで放っておくだけで治る病気は、少なくありません。自然治癒力を見くびってはいけませんね。
山田
まさに自然治癒力は、病気を治す我々の力強い味方ですね。蜂蜜や、ローヤルゼリー、プロポリスのようなミツバチ産品にも、人に備わった免疫力を上げる働きが存在することが、近年明らかになってきております。
渥美
どんなに優れた名医であっても、たとえ画期的な新薬が出てきたとしても、人間に自然治癒力がなければ何の力にもなり得ません。その自然治癒力を高め、病気にならないように予防するのが、私たちが進める統合医療の考え方なのです。そのための方法として毎日の生活の中でも、できることがたくさんあります。例えば、ミツバチ産品も、自然治癒力を高めてくれる食品の一つと思いますね。私たちがいくつになっても、仕事や趣味などを楽しみながら日々幸せに過ごすには、何といっても健康であることが欠かせません。そのためにも、私は「衣食住」による病気の予防や健康増進が大切であると考え、新しい健康医療産業を創出するための財団を昨秋、設立しました。
山田
その自然治癒力を高め、健康に役立つのが、伝統医学や鍼灸、漢方薬、ハーブ(薬草)、気功、ヨガなどの代替医療、というわけですね。しかも、代替医療には副作用がほとんどない点でも、安心して使えます。

心と体は表裏一体

渥美
それと、かつての西洋医学では、「人間の心と体は、別物」とされてきましたが、今は「表裏一体をなすもの」として、「体の治療だけでなく、精神面でのサポートも重要」と考えるようになりました。この心身のバランスとコントロールこそ統合医療の本質といってもよいでしょう。イメージ療法や催眠療法、音楽療法や芸術療法、カウンセリングなどは、その最たるものです。何かとストレスの多い現代社会、「医療にとってもスピリチュアルなものは無視できない」というのが、医学界の常識になりつつあります。
山田
昔から「病は気から」という言葉があるように、「病気はその人の気の持ち方しだいで、重くもなれば軽くもなる」といわれてきました。確かに気持ちの持ちよう一つで、病気になりにくくなったり、病気になっても経過がよかったり、また回復が早かったりすることもあります。体と心の健康には密接な関係があり、どちらか一方でもバランスを崩してしまうと相互に影響が出てきます。心身の健康のためには、体と心を同時にセルフケアすることがつくづく大切だ、と思いますね。

山田 英生(やまだ・ひでお)

山田 英生(やまだ・ひでお)

山田養蜂場代表:1957年岡山に生まれる。1983年に家業の養蜂場を継ぐも、厳しい経営環境の中、活路を通販に求め、現山田養蜂場代表となり、予防医学の観点から健康食品の開発をしている。また、原生林の再生などの自然保護や教育メセナに積極的に取り組んでいる。

渥美 和彦(あつみ・かずひこ)

渥美 和彦(あつみ・かずひこ)

(財)渥美和彦記念未来健康医療財団理事長・日本統合医療学会名誉理事長・東大名誉教授:1928年大阪生まれ。1954年東大医学部卒業後、人工心臓やレーザー治療などの研究に取り組む。1984年、人工心臓を装着したヤギの生存世界記録を達成。東大医学部教授などを経て現職。

癌の治療法を勘違いしているかも知れません

この世に病気を直接治せるクスリなど存在しないと言っても過言ではありません。
病気を直接治せる力は、それは自分自身の自然治癒力・免疫力だけなのです。

「自然治癒力」って何?

自然治癒力(しぜんちゆりょく、spontaneous cure)とは、「人間・動物などの心身全体が生まれながらにして持っている、ケガや病気を治す力・機能」を広くまとめて指す表現です。手術を施したり、人工的な薬物を投与したりしなくても治る機能のことで、「自己治癒力」とも呼ばれます。
(参考:Wikipedia『自然治癒力』
余談ですが、こちらの参考元はWikipediaの自然治癒力の項ですが、この文中には、聖マリアンナ医科大学医学博士である米山 公啓氏が著書内で

1993年にアメリカ合衆国のノエティック・サイエンス研究所から出版された『自然退縮』という本には、腫瘍の自然退縮(自然治癒)1051例の中には、癌の自然退縮が216例含まれていた、という。この論文では、組織を科学的・化学的に検査して、がんであることをあらかじめ確かめている。よって、これは、癌であっても自然治癒が起こりうる、ということを客観的・科学的に証明したことになると述べている。

との記述があります。
薬学博士中川美典氏の定義では、「自分の意識とは関係なく、たえず作動し、常に待機しており、何らかの損傷が発生すると自動的に自己修復プロセスを活性化する力」、また、「東洋医学」では、上記の中川氏の定義に加えて、以下も自然治癒力としています。

  • 人間が生まれながらに持っている病に打ち克つ力
  • 生得的に備わっている病気や環境に対抗する力
  • 脳や免疫系、また心の作用による免疫システム


東洋医学では、体調を整えることに主眼を置いており、生命力を高めることによって治癒力を動かしているとも言えます。

自然治癒力の三本柱

自然治癒力とは、言葉を変えれば、それこそが人間がもつ生命力そのものです。
体を健康な状態に維持するためには、

  1. 体の機能のバランスや秩序を正常に保つ(恒常性維持・ホメオスタシス⇒詳しくは「ホメオスタシスと酸化還元」をどうぞ。)
  2. 病原菌など異物の侵入、変質した自己細胞を殺傷して体を守る
    (自己防衛生体防御)
  3. 傷ついたり古くなった細胞を修復したり新しいものに交換する
    (自己再生修復・再生)
    の自然治癒力の3本柱は、私たちの身体に自然に備わっているものです。

1.「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」とは、体の外部環境の変化、あるいは体内の生理機能のバランスの乱れに対して、自然に身体の状態を恒常的に一定に保とうとする働きです。

例えば、外気の温度が極端に変動しても、体は熱の放散と生成を調節することによって、体温が著しく上がったり下がったりすることはありません。また、水を飲みすぎても、多量の汗をかいても、尿の量を調節するホルモンの作用によって、体内の水分量は常に一定に保たれます。運動によって酸素の消費量が増えれば、心臓の脈拍は早くなって血液循環を促進します。このような恒常性維持機能は、主に自律神経や代謝エネルギー、内分泌(ホルモン)の働きによって調節されています。

自律神経を例にとっても、自律神経の交感神経と副交感神経は、交感神経→興奮させる(職場でのミス、全力運動、対人間のストレスなど)、副交感神経→リラックスさせる(音楽を聴きながらくつろぐ、お風呂でゆったり、歩くなど)、という具合にそれぞれ相反する方向に働き、健康なときには常にバランスを保っていますが、この2種類の神経のバランスが崩れ片方に偏ると、さまざまな病気をもたらします。
例えば、リラックスモードの副交感神経が優位になるとリンパ球が増え → アレルギーなどを引き起こし、興奮モードの交感神経が優位になると顆粒球が増え → 癌など組織の破壊を引き起こします。(⇒詳しくは「ホメオスタシスと酸化還元」をご覧ください。)

※ 2.自己防衛機能および3.自己再生機能については次項で述べます。

これらの自然治癒力が、微生物、癌細胞、その他の潜在的な有害物質に対して体を守るための身体の自己防衛方法です。


もし、患者自身にこれらの自然治癒力がなければ、手術などという療法ははじめから成り立ちません。

いかに名医が執刀しようとも、患者当人に治癒力がなければ、切除された臓器は切除されたままで再び正常に回復することはありません。
体の表面にできたキズもふさがらず、そして、どのように抗生物質を投与しようとも、消毒薬を用いても、やがて、その部位は化膿し、腐っていくのが自明だからです。

自然治癒力について

「自然治癒力」には

  1. 恒常性維持・ホメオスタシス
  2. 自己防衛=生体防御
  3. 自己再生=修復・再生

の自然治癒力の3本柱がありますが、

  • 自己再生機能(傷を負って細胞が壊れても、元に戻ろうとする力)と
  • 自己防衛機能(細菌やウィルスなどの外敵と戦う力)

の2つの機能がそれぞれの役割を果たすことで、ケガや病気を治します。
例えば・・・
転んで足をすりむいたとします。

身体の一部の細胞が壊れたことになり、
自己再生機能により壊れた細胞が元に戻ろうとします。

しかし傷口から侵入した細菌などの外敵は、細胞に攻撃をかけ細胞の再生を妨げます。
ここで自己防衛機能が働き、白血球などが細胞を攻撃する外敵と戦います。

外敵と戦っている間、壊れた細胞は着々と自己再生し、
細胞の再生が完了してすりむいたところは完治します。

自然治癒力を高めるには

自己再生機能と自己防衛機能を同時に高めることが求められます。

自己防衛機能こそが自然治癒力の要

上記のように自然治癒力は2つの機能が発揮されて成り立っているのですが、当然、自己防衛機能が落ちれば、自己再生機能も落ちることになります。つまり自己防衛機能こそが自然治癒力の要ということです。

『守る力が落ちているとすれば、再生能力が落ちていく可能性がある』(富山医科薬科大学医学部看護学科 田澤賢次教授)

免疫こそが、自然治癒力の主役である所以です。人間の体には、病気にかかったり、かかりそうになったとき、それらを自らの力で治したり防ごうとする力が備わっています。 病気になっても負けない、病気になりにくい人は、自然治癒力のうちでも自己防衛機能の免疫力の高い人といえます。
癌を始め、生活習慣病の予防や治療に大きな影響を与える自然治癒力を確実に高めてくれるのは、まぎれもなくその主役の「元気な免疫」です。
自然治癒力(免疫力)を高めれば、不治の病とされる癌も恐くはありません。
(参考元:免疫プラザ『免疫は自然治癒力の主役』

自然治癒力(免疫力)を高めるには

自然治癒力(免疫力)を高めれば、不治の病とされるガンも恐くはないと言いましたが、自然治癒力(免疫力)を高める方法をご存知でしょうか?

お薬で、自然治癒力は本当に高まると思いますか?

人間を始め、この地球で生かされ生きているものは、並べて等しく、母なる地球が与えてくれたものを我が命の糧にして、生を永らえています。
母なる地球が与えて下さる物を感謝して取り入れることで自然治癒力(免疫力)を高める事が出来るのです。
人間の作った薬などではないのです。

例えば、広葉樹林の中に立ち入ったりすると、心も体も清々しくなった体験をお持ちの人は多いことと思います。
自然の中に身を置く事は、自然の気を頂く事が出来ます。
それはつまり、地球のエネルギーを頂いている事なのです。

また、冬が終わり、春が来た時、山菜を頂くと、体に溜まった濁毒が消えていくのを感じたり、谷あいの岩清水を飲んだ時に体中に染み込むのを実感して感激したりした事などはありませんか?
そのような事もまた、地球のエネルギーを頂いている事なのだと私は思っています。
つまり、自然治癒力を高めるには、如何に母なる地球のエネルギーを取り入れるかどうかにかかってくるのです。

しかしながら、現代社会においては、日常生活をする上で、自然の中に身を置くこともままならないのが現実です。
それが、病人が減らない理由の一つかも知れませんね。

病気を直接治せるクスリなど存在しない

冷静に考えると分かりますが、例えば風邪を治したのは実はクスリではありません。
当たり前の話ですが、風邪を直接治せる薬などこの世に存在しないからです。
そうです。風邪を治したのは自分自身の体であり、薬はあくまでサポート役に過ぎません。
まずこの点をしっかり再認識する必要があると思います。

例えば、もしクスリを飲んでも、安静にしないとどうなりますか?
「風邪だ!」と感じて風邪薬を飲んでも断れきれない付き合いで夜遅くなったり、仕事で徹夜をしたりしていたらどうでしょうか?フラフラで倒れそうな体にムチ打って無理しても翌朝、風邪は治っていたでしょうか?
きっと、こんな事をしていたら治る風邪も治りません。
人によっては、最悪、市販のクスリだけでは対処しきれず風邪をこじらせて病院に駆け込んでいたかも知れません。ひょっとすると肺炎を起こすかもしれません。

このように身体に異変が生じたらまずは、しっかり滋養のある物をとり、お風呂に入り、休息を取り、養生を心掛けることは何より大切です。

風邪を引いた時、睡眠を十分に取って休養に専念することが大切だと理解できれば、風邪を悪化させない為の対処が出来、一日も早く回復させるようにする筈です。
勿論、休息したい。養生をしなければと分かっていても、どうしても無理を承知でしなければならない事もあります。けれども、自分の体が今何を必要としているのかを知っていれば、何とか、その為の努力をする事は大切ですね。

癌を根本から治すにはまず、体の健康の為に、「よく食べ」「よく寝る」「よく排泄」を心掛ける事と、心の健康、精神の健康を取り戻す努力をする事です。私はその事を実践して来ました。
基本的には風邪や他の疾患も同じことが言えると思っています。
つぎのページでは『癌となる原因』についてお話します。

免疫力と腸と自然治癒力

免疫力と腸と自然治癒力

免疫力が下がると自然治癒力が下がり、その免疫力は腸の健康状態が影響します。

 


健康用語事典 免疫力とは 自然治癒力とは 代謝とは 自律神経とは

www.sen-ichi.com/yogo.html
免疫力とは?自然治癒力とは?基礎代謝とは?新陳代謝とは?自律神経とは?抗酸化物質とは?
活性酸素とは?マイナスイオンとは?遠赤外線とは?代替医学とは?経絡とは?

 

 免疫力とは? 【免疫力】=<疫>から<免>れる<力>
自分で自分を守るために、元々人間が生まれながらにして持っている力で、体内に入った細菌やウィルス等(=疫)から身を守る、排除する(=免)力<生体防衛機能>のことです。
【免疫力】を高めることで身体機能をさらに強化することになります。
毎年、猛威を振るうインフルエンザによる学級閉鎖ですが、10年前に比べると9倍にも伸びているそうです。
これは人間(日本人)の【免疫力】が低下しているという警鐘ですね。
【免疫力】低下の原因は、加齢・ストレス・運動不足・環境悪化・食生活などと言われています。
その一方、「病気にかかることで【免疫力】を鍛えている」という側面もあります。
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<あなたの身体は大丈夫?【免疫力】チェック!>
●移動は車に乗ることが多く、あまり歩かない。
●風邪を引きやすく、治りづらい。
●いつも物事を悪い方に考えてしまう。
●お酒を飲むと、よく二日酔いになる。
●家族の中にアレルギーの人がいる。
●肉や卵をよく食べる。
●排気ガスが多い所に住んでいる。
●冷え性である。
※当てはまるものが2個以上で【免疫力】が低下しやすい、5個以上で要注意です。
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いったん病気になってしまったら適正な治療を受けることが必要です。
しかしそれ以上に、自己
【免疫力】を最大限に高める努力
をして、自ら病気を治す。
さらに、
【免疫力】を常に高めることで病気を未然に防ぐ「未病対策」も重要です。
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 自然治癒力とは? 【自然治癒力】=<自然>に<治>し<癒>す<力>
【自然治癒力】を語る場合、“野生動物”を思い浮かべるのが
一番早いでしょう。
彼らは病気をしないと思いますか?思わないですよね?
では病気をしたら皆んな死んでしまうのでしょうか?
まさかですよね。ちゃんと生きてます。
つまり“野生動物”には「自然に病気を治す力」があるという事です。
では、その力は人間には無いのでしょうか?そんなことはないですよね?
例えば、怪我したときも傷口が自然に塞がっていますし、風邪引いた時もぐっすり寝れば自然と治った記憶はありませんか?
本来は野生動物のように“自然”に治らないといけないのでしょうが、現代はこの【自然治癒力】を引き出すことが、なかなか出来なくなってきてるのです。
その原因は「食事」「環境」などによるものと言われています。また、「加齢」や「ストレス」などで【自然治癒力】が低下しています。
【自然治癒力】は神経やホルモンに働きかけるとともに、病原菌や毒素から身を守るために免疫力を付けると考えられています。
ただ厳密に言うと、現在まだ【自然治癒力】」とは何か?という疑問に対して、正確な答えは出されていないようです。
こうして調べてくると、病気にかかるのは「自然治癒力」が弱くなっているからだし、病気が治りにくいのも「自然治癒力」が弱くなっているからだとも言えないでしょうか。
症状を一時的にとったり、抑えたりするのは薬の力です。
しかし、症状が出てこないようにしたり、病気を良くしたりするのは薬の力では不可能です。
病気になった時に慌てぬよう、常日頃から【自然治癒力】を高めることを意識しておく必要があります。
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 基礎代謝とは?  生きていくために最低限必要なエネルギー
【基礎代謝】とは、体を動かしていない状態でも、呼吸をする、心臓を動かす、体温を保つといった様々な生命活動のために常に使っているエネルギー。
つまり、「人間が生きていくために最低限必要なエネルギー」のことです。
男女とも【基礎代謝】は10代をピークに、年齢とともに少しずつ減り、40代を過ぎると急激に低下します。そのため、年をとっても若い頃と同じような食事量をとっていると、急に太ってしまうことがあります。
【基礎代謝】状態でエネルギー消費が最も多いのが筋肉(主に骨格筋)です。筋肉は脂肪を除いた体の組織の中で約40%を占めています。
というこは、筋肉が多いほどエネルギーがたくさん必要となりますわけです。
筋肉を鍛えることによって筋肉量を増やし、消費エネルギー量を上げることができます。
つまり、【基礎代謝】はその人の筋肉量によって大きく左右されると考えてよいでしょう。そのため、同じ体重でも脂肪が少なく筋肉量が多い人の方が【基礎代謝】は高くなり、消費エネルギー量も多くなります。
一般に筋肉量が多く、【基礎代謝】が高い人ほど太りにくい傾向にあります。同じ体重でも脂肪率が低く、【基礎代謝】が高い人は、フル活動中の工場のようなもの。たくさん食べても、どんどんエネルギーが消費され、脂肪が蓄積しにくい状態です。逆に【基礎代謝】が低い人は、燃料をあまり使わない工場のようなもの。エネルギーをなかなか消費できないため、余ったエネルギーが脂肪として体内にため込まれ、太りやすい状態になります。
【基礎代謝】が高ければ、リバウンドもなく健康的にダイエットができ、解毒(デトックス)作用も高まります。
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 新陳代謝とは? 【新陳代謝】という言葉を辞書で引くと、
① 新しいものが古いものと次第に入れ替わっていくこと。
② 生物体が生存に必要な物質を体内に取り入れ、用済みとなった古い物質を体内に出す現象とあります。
また医学的な観点から色々調べてみますと、
① 古い細胞の生まれ変わりのことで、【新陳代謝】のサイクルが正常であれば内臓等の各器官が活性化され、老廃物や毒素が排出されやすくなります。
② 【新陳代謝】が正常に行われないと、古い細胞を使い続けることになり、細胞の力や機能が低下してきます。
そう考えると、【新陳代謝】の蓑え=老化ということになるのでしょうか。
皆さんも「若い頃はこんなことはなかったのになあ。」なんて思ったことありませんか?
・ 筋肉痛が遅れてやってくる。
・ 疲労の回復が遅い。
・ 風邪を引きやすくなった。
・ 肌のツヤがなくなった。
・ 化粧のノリが悪くなった。等など…
そうそう中年太りですが、あれは、摂取しても代謝されなかった栄養分が脂肪として蓄積されるということだそうです。
【新腱代謝】を正常に保つことが若さの秘訣ということになります。
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 自律神経とは? 【自律神経】は、呼吸、心臓の動き、動作機能、消化、免疫の調整といった生命活動に必要な働きを調節しています。
つまり、我々が意識せずに、無意識でしていることを管理している神経なのです。
例えば、食事をすると唾液や胃液などの消化液が出て食べ物を消化する。
悲しいときは涙が出たり、緊張すると血圧が上がり心臓がドキドキする。
暑い所では自然と汗をかいて体温を下げる。
こういった自分の意志に関わらず、様々な刺激に対応しながら身体をコントロールしていくのが【自律神経】なのです。
【自律神経】は、交感神経と副交感神経の二つから成り立ちます。
交感神経は別名「昼の神経」と呼ばれ、主に日中、活発に生活する時に活躍する神経です。
副交感神経は別名「夜の神経」と呼ばれ、主に夜、心と体をリラックスさせる時に活発になります。
これら二つの神経は、必要に応じて、どちらかが活発になるようにスイッチが切り替わり、
一方が活発になり過ぎた時は、もう一方がブレーキを掛けたりと、適度なバランスをキープしています。
このバランスが大きく崩れる事を【自律神経失調症】といい、
イライラ、めまい、動悸、頭痛、耳鳴り、全身倦怠感、下痢・便秘、肩こり、不眠などの様々な症状が表われます。
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 抗酸化物質とは? 【抗酸化物質】について語る場合、活性酸素を無視することはできません。
なぜなら、一言で“【抗酸化物質】とは何か?”と言えば、
「活性酸素を不活性化するか除去してくれる物質」だからです。
活性酸素が健康な細胞を攻撃しようとすると、【抗酸化物質】は身代わりになって酸化される事で 健康な細胞を守ってくれます。
【抗酸化物質】は、ヘルスケアの分野で最近良く使われるようになった言葉で、新聞、雑誌、科学的文献、などに頻繁に取り上げられています。
活性酸素が不活性化あるいは除去されないと、私たちの細胞や器官は破壊されたり酸化されたりして病気になってしまいます。
私たちの体は、新鮮な果物や野菜から【抗酸化物質】を豊富に摂取出来る様に進化してきました。ところが現代の汚染されたやせた土地からとれる野菜や過度に加工された食品などから摂る事が出来る【抗酸化物質】の量は、はるかに少なくなっています。
しかも現代の方がさまざまな有害物質や放射能の体内への蓄積を抑制する必要がある環境ですし、人の体内の自然な抗酸化作用は年を取るとともに減少しますので、この【抗酸化物質】の必要性はますます高まっています。
<【抗酸化物質】の主な働き>
☆毛細血管の強化
☆プロティン、コラーゲン、エラスチンなどを保護、再生して老化を抑制する
☆ヒスタミン化合物の生成を抑制する
☆免疫力の向上
☆血管系疾病による血管の損傷を防止
☆ビタミンA,C,Eなどの抗酸化ビタミンやカチキンを活性酸素から守り
その効力を高める働き
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 活性酸素とは? 【活性酸素】は万病の元
<【活性酸素】が引き起こす人体への影響>
現在では、研究によって疾病の90%以上の原因が【活性酸素】によるものだとわかっています。
「【活性酸素】」は、私たちの体の中に侵入してくるバイ菌や、有毒物質を取り除く殺菌の役目をしてくれる大事な物質なのですが、必要以上にこの【活性酸素】が増加すると厄介なのです。
【活性酸素】は非常に酸化力が強く、つまり物質を溶かす作用が過剰なので、正常な細胞を貧食したり、細胞・遺伝子などを傷つけ破壊したり、人体に影響を及ぼすこととなります。
酸化とは“サビ”と思ってください。鉄がサビるのは酸化によるものです。
具体的に人体で言いますと。。。
<老化>・・・細胞が攻撃され弱まる。
<ガン>・・・遺伝子に傷をつけられる。
<花粉症・アトピー>・・・アレルギー反応が起こる。
<動脈硬化・心臓病>・・・細胞を傷つけ・破壊される。
<【活性酸素】の仕組み>
電子の数が変化すると、±のバランスが崩れ、他の物質と電子を共有しよう、奪い取ろうとあばれる酵素が【活性酸素】です。
人間を含めた生物が呼吸によって酸素を取り込んでいる以上、【活性酸素】から逃れられることはできません。
そのためビタミンC、E、SOD(【抗酸化物質】)を使って、【活性酸素】から体を守っているのです。
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 マイナスイオン
とは?
現代社会には【マイナスイオン】が不足してます!
世間一般的にかなり認知された【マイナスイオン】ですが、実は学術的にはこのような言葉は存在してません。
本来は「負イオン」「陰イオン」と呼ばれます。
空気中に含まれている僅かな電気を帯びた物質(原子・分子など)の中で、マイナスの電気を帯びたものが【マイナスイオン】です。
例えば滝のように、岩などに水が激しくぶつかり微細な水滴が飛び散るときに、水滴はプラスに、周囲の空気はマイナスに帯電することが知られています。
台風一過の朝、家を出ると物凄く爽快な気分になりませんか?
その爽快感も【マイナスイオン】の成せる業と言えます。
【マイナスイオン】の作用としては、
・自律神経の調整・精神安定・細胞の活性化・血液の浄化・免疫力強化・血圧の正常化・アレルギー体質改善・肺機能強化・細菌の増殖抑制・空気の浄化などが分かってきています。
特に、現代人に多い症状である。イライラ、肩こり、頭痛、冷え性、便秘や不眠症といった体調不良が全身の機能をコントロールしている自律神経のバランスの乱れが原因の1つということもあり、自律神経の調整作用のある【マイナスイオン】が注目されています。
とはいえ、【マイナスイオン】が多ければ多いほど良いと言うわけでなく(多すぎると湯疲れのような状態になります)、あくまでもプラスイオンとのバランスが大切なのです。ただ、これだけ家電製品などの囲まれた中で生活している我々は、常に【マイナスイオン】が不足しており、あらゆる場面で【マイナスイオン】を補う必要があるのです。
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 遠赤外線とは? 実は、あなたの体からも微量の【遠赤外線】を発しています。
おなかや頭が痛かったりすると、よく手を当てたりして痛みがやわらぐことがあります。
これは人も【遠赤外線】を放出しており、自分から出ている【遠赤外線】と他人から出ている【遠赤外線】が共鳴するからです。
機械で作ったおにぎりより、手で作ったおにぎりがおいしいのも、【遠赤外線】の効果なのです。
また人間が【遠赤外線】を一番強く発生するのが、女性の子宮の中だそうです。
女性の子宮の中で受精が行われると、赤ちゃんの成長を促すために【遠赤外線】が発生します。
誕生までの10ヶ月間、赤ちゃんは【遠赤外線】に満たされた子宮の中で成長しているため、今でも【遠赤外線】に当たるととても心地よく感じられるのです。
人間は、体の70%が水でできています。【遠赤外線】による水分子の共鳴振動により、生体内(細胞)のつまり、体のはたらき、状態が細胞から生き生きしてくるのです。
【遠赤外線】により体内の水分子が振動を起こすと、共鳴吸収により熱反応となり皮下深層に作用し、微細血管の拡張、血流循環の促進、 代謝障害の一掃、組織の賦活、酵素生成促進が行われます。また、【遠赤外線】は、たんに体を温めるだけでなく、体内を活性化させる特性があります。
つまり、体内にエネルギーを充電させる状態をつくります。
人間の平均体温は36.5℃です。この温度を波長に換算すると約10ミクロンです。
10ミクロン前後の【遠赤外線】を身体に与えると身体を構成する分子の運動が活発化します。
体温と【遠赤外線】の二つの波長が重なって分子運動が増幅されるからです。分子運動が活発になれば細胞の活動も活発化します。
血行が向上し、新陳代謝も活発になります。身体も暖まります。
これらの研究結果は、1981年にNASA(アメリカ航空宇宙局)から発表されて脚光を浴び、その後も続々と新事実が発表されています。
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 代替医学とは? そもそも【代替医学】って聞いたことありますか?
「だいがえ医学」ではないですよ。「だいたい医学」です。
「だいたい(大体)の医学」なんて、いい加減なものとは思わないで
下さい。(笑)
ちなみに日本代替医学医療学会の定義によれば、【現代西洋医学領域
において、科学的未検証および臨床未応用の医学・医療体系の総称】だ
そうです・・・
“科学的に”というのがポイントでしょうか。
人によっては「西洋医学以外の医学」と言っている人もいます。
西洋医学は病気の原因を取り除くための薬剤や手術を中心としたものですので、それ以外の医学ということになるでしょうか。
つまり、外的な化学力(薬)・技術力(手術)に頼ることなく、「人間の自然治癒力」を高めることによって病気を治す」方法という事です。とは言え、なかには現代西洋医学と同等かあるいはそれを凌驚する医療が存在するのです。
例えば、健康食品をご利用したことはありませんか?
あるとすれば、それはもう「代替療法」の経験者だということです。
極端なことを言えば、朝のラジオ体操だってその一つと言えます。
また代替医療は、概して毒性が少なく、また患者に対して侵襲の少ない治療法であり、これまであきらめていた難病の患者さんにも朗報をもたらすものでもあります。
そして、薬品による副作用、環境汚染、医師に対する不信感といった今後の医学の問題点を解決し、かつ医療の質の向上に大いに貢献するものと期待されます。
このように、患者にとっては、すばらしい選択肢が与えられることになりますが、逆に現代西洋医学を完全に否定するようなことは避けてくださいね。
以下は、主な【代替医学】です。
中国医学(鍼灸、指圧、気孔など)、インド医学、免疫療法(リンパ球療法)、薬効食品・健康食品(抗酸化食品郡、免疫賦活食品、各種予防・補助食品など)、ハーブ療法、アロマセラピー、ビタミン療法、食事療法、精神・心理療法、音楽療法、温泉療法、酸素療法、呼吸法等すべてが包含されています。
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 経絡とは? 東洋医学では、「氣」「血」「水」の流れに注目し、その流れが滞ったり、そのもの自体が不足すると、バランスを崩し病気になると考えられています。
「血」「水」はいいですよね?ところが“氣”という言葉が出てくると急に「怪しい・・・」になってしまう。
「お元気ですか?」と人に開きますよね。 あれは“気”は順調に働いていますか?と聞いていることなんだそうです。
他にも日常茶飯事に“気”という字が使われていますよね。
気力、元気、気合、勇気、気性・・・
・ 物事をなしとげようとする精神力を【気力】と言います。
・ その【気力】が溢れることを【元気】と言います。
・ 物怖じせずに立ち向かうことを【勇気】と言います。
・ 生まれつきの性分を【気性】と言います。
・ その他、
気が付く、気が向く、気が沈む、気が引ける、気を使う、気を揉むなど、きりがありません。
どうですか?
さて、もう一つ大切な言葉を忘れてました。【病気】です。
そう。
「病は“気”から」なのです。
体が悪いなら「病体」心が病むなら「病心」と書くべきです。
それでも「病気」と書くということは、「体」「心」それぞれだけでは語れないということです。
東洋医学では“気”を体と心のブリッジ役として、精神的な面と物質的に存在することを主張しています。
前置きが長くなりましたが、
この“気”の通り道が【経絡】であり、“気”の出入り口がツボ(経穴)です。この【経絡】は主なものが12本あって、正経十二経と呼ばれています。その正経十二経と対応しているのは、肺、大腸、胃、脾臓、心臓、小腸、膀胱、腎臓、胆のう、肝臓、そして心包、三焦です。
心包は、東洋医学で心臓を包んでいる臓器があると想定したもので、三焦は体温を発して一定に保つ臓器と想定しています。
内臓などに不調が生じると、その場所と関係のある【経絡】の上に反応が現れます。そして特に強く反応が現れるのがツボとなります。