唐津農法の原理

 

唐津農法の原理
1. 土は耕さない[不耕起]  耕す場合は表層5cm以内。
土壌は地表から自然作用で出来るものであり、人手で作れるものではない。
耕耘すると土壌の団粒構造が破壊され、物理性、生物性が悪変し地力が低下する。
耕すことで腐植の消耗も激しく、土壌が疲弊し自然作用も衰退する・まともな作物は育たない。
2. 肥料はいらない[無肥料] BV腐葉土(樹木100%)を共生菌の餌として表層に施与する。
自然環境の整った土壌は生物の塊で、そこで生育する植物は全ての養分供給を受けることが出来る。
自然は落葉のみで完璧な土作りを行っている。人は土に養分を与えて土壌の環境を破壊している。
土に有機肥料や化学肥料、ボカシ、畜糞堆肥、生ごみ堆肥などの養分含量の多い物質を与えると土壌菌叢が悪変する⇒環境バランスが崩れる⇒土壌が腐敗へ傾く。
腐敗土壌では、不健全な生育となり病害虫を招く。そして過剰な養分吸収で細胞は肥大し養分毒素の多い肥満野菜が出来る。
3. 野草(雑草)はとらない[無除草] 作物の生育を阻害する部分のみは除草する。
自然界では雑草も作物も区別はない。
植物は共存、共栄しているものであり、土壌においても数限りない生物が共生している。
人間が一つの作物を育てようと盲愛し、それ以外の物を全て除去してしまうから自然作用が弱まる。
本来、植物に肥料は要らないのに自然生態系(自然の養分供給システム)を整えてくれる野草(雑草)を除草して自然作用の邪魔をしている。土壌が出来ていく自然環境システムに野草は組み込まれており 、重要な働きをしている。野草を安易に除草するより活用する技術が必要である。
4. 化学農薬、除草剤はふらない[無農薬]
自然界のシステムから見れば病害虫は居ない。土壌耕耘で土壌破壊、肥料を施して土壌生物を撹乱し、土壌を腐敗させ、野草(雑草)を除草して自然環境を破壊し、自然の力が減少した土壌に不完全生育の作物が出来てくる。その結果、自然界の始末屋(病害虫)さん達が処分をするためにやって来る。
農薬を散布する前に病害虫が発生した意味を知ることが重要である。
農業とは自然を相手に自然が育てた(決して人には作れない)ものを頂くわけだから、人は自然の営みを妨げないで、自然作用が円滑になるように手助けするだけでよい。
5. 地球上の全ての植物は大自然が育てており、人知で何万年研究しても及ぶことではない。
それを作物は人が育てている、肥料で育っている、と勘違いしての慣行栽培、有機栽培だから、年々地力は低下し、土壌障害や病害虫がひどくなる。植物は何億年も前から土壌微生物との共生で成り立っている。そして植物が必要としている要素は全て土壌・水・空気に含まれており、何万年も欠乏することはない。
だから人は土壌微生物の環境保全に必要なBV腐葉土唐津農法の資材ページ参照)を少量施用するだけでよい。
完全に生育した作物は人の生命力を高める。肥料ぶくれの肥満作物は病人を増やす。

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