Na,カリウムの働き カリウムが不足すると

カリウム

 主な含有食品  電解質としてのカリウムの働き
 カリウムが不足すると  カリウムとナトリウムのバランス

カリウムは主として細胞内液中に分布して、

ナトリウム(Na)とともに大切な物質交換を営みエネルギー発生にも関与するミネラル

・成人の体内に約200g含まれるカリウム
・リン酸塩として、あるいはタンパク質と結合して細胞内にあるカリウム

カリウムの生理作用
・心臓機能、筋肉機能を調整する

・細胞内液の浸透圧が一定に保たれるように調節する

カリウムの欠乏症状
・筋力が低下して筋無力症またはマギ状になる

・腸がまひして腸閉そく症になり、ぼうこうがまひして拡張する

・知覚が鈍くなり反射が低下する

 カリウムを含む主な食品
小麦胚芽、アーモンド、干しぶどう、パセリ、ピーナッツ、にんにく、ほうれんそう、じゃがいも、
そのほかカリウムが多く含まれる食品としては、バナナ・スイカ・リンゴ・柿・柑橘類・セロリ・・薩摩芋・小豆・牛乳・昆布・ワカメ・緑色野菜などです。

但し、カリウムは水に溶け出てしまうので、煮る・茹でるなどの調理によってかなり失われてしまうので、煮汁も利用するなど調理方法を工夫するといいですね。

腎臓機能の障害を抱えていない方なら、カリウムは不足することの方が大半なので、十分な摂取を心がけてください。
全身の脱力感が襲ってくる夏バテもカリウム不足が原因の一つなのですよ!夏はたくさん汗をかくので、水分と同時にカリウムも発散しまうからなのです。夏バテ時は水分だけでなく、カリウムも補給すると効果的です。

アルファルファー粒はたくさんのミネラルがバランスよく入っている緑黄色野菜です。「今日は野菜が少ないなぁ・・。」と感じたときは少し多めになど、上手に利用してください。

 カリウムが不足すると

1.筋肉症状として・・・脱力感・膨満感・呼吸困難・不整脈など

2.精神症状として・・・神経過敏(イライラ)・昏迷(どうして

3.腎症状として・・・・尿細管の変性にともない尿の濃縮力障害や腎う腎炎にかかりやすくなります

アルファルファを原料とするスーパーベジタブル・元気野菜は現代食生活で不足しがちなカリウムを初めカルシウム・マグネシウムなどバランス良く手軽に補給できます。
電解質としてのカリウムの働き

人間の細胞は、一般的に水分を含んでおりそれを細胞内液といい、ここにカリウムと少量の塩素が含まれています。そして細胞と細胞のすきまにある水分を細胞外液といいますが、そこにナトリウムと塩素が含まれています。

ですからナトリウムとカリウムのバランスは、物質の代謝から、外界の刺激に反応する神経の働きまで、広範囲に大きな影響を与えます。このバランスが崩れると、あらゆる細胞の働きが怪しくなり、健康が失われてしまいます。

日本人の食事には、カルシウムも不足していると言われますが、ミネラル・微量元素を十分とれない最近の日本人は、このカリウム不足も深刻です。

カリウムはビタミンB1・B2とも協力的ですから大切なミネラルです。またナトリウム(食塩)のとり過ぎを調整する作用をします。

ナトリウムのとり過ぎとカリウムの不足は高血圧を招き、高血圧は心臓発作の引金になり、また脳梗塞の危険も高まります。

1983年J,Clinicalassnのレポートによると、菜食主義者は血圧が高くならない点を追研していますが、いずれにしても薬剤による血圧調整に頼らず、食事からカリウムの多い果物・野菜類を多くとり高血圧にならないよう気を付けなければなりません。
 カリウムとナトリウムのバランス

体重68Kgの人の体にはカリウムが約200g、ナトリウムは約100g含まれており、カリウムはナトリウムよりも多くとるのが自然です。アルファルファもそうですが、天然の食品はカリウムとナトリウムがバランス良く含まれているものです。しかしながら加工食品をはじめ精製された食材が氾濫する現在の食生活からは、カリウムの摂取は少なく、一方ではナトリウムのとり過ぎが叫ばれています。加工食品の利用率が高まっている昨今、その中の多量のナトリウムが問題になります。

 以下素材のナトリウム量と加工した食品のナトリウムを比較して見ました。

300g 当たりmg Na 加工食品 Na
鶏   肉 34 190 焼 き 鳥 缶 詰 800 200
生 牛 乳 50 150 バ タ ー 750 28
い わ し 95 440 焼き抜きかまぼこ 1200 100
豚 肉 ロース 26 49 ロ ー ス ハ ム 1100 210
ト マ ト 2 230 トマトジュース 230 260
こ む ぎ 2 460 う ど ん 600 80
スーパーベジタブル100g 350 3800

加工食品をとる量が増えると、食事中のカリウム含有量が減少するだけでなく、ナトリウム(食塩)の割合が高くなって、他の食品と併せないと体にとっては良くありません。
ナトリウムの摂取は食塩だけでなく、ハム、ソーセージ等に食品添加物として使われる亜硝酸ナトリウムや、ソフトドリンクに含まれている安息香酸ナトリウム、調味料のLーグルタミン酸ナトリウムからもナトリウムを摂取しています。
私達のカリウム源は新鮮な野菜や果物をとらないとカリウム不足とナトリウムの摂りすぎになってしまいます。食後にスーパーベジタブルを摂るとカリウムの不足を補う事ができます。

血液検査の「カリウム(K)」が高値のとき、低値のとき

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血液検査で「K」という項目で表記されるカリウム。このカリウムとはミネラルの仲間ですが、高いか低いかということを気にしたことはありますか?そもそもこのカリウムとは、身体でどのような役割を果たしているのでしょうか。
そこで今回はカリウムの持つ役割と、カリウムが高値のとき、低値のときに考えられる原因についてまとめてみました。

カリウムの役割

体内に吸収されたカリウムの約98%は、細胞内にあると言われています。そして残りの約2%は細胞外部位にあると考えられています。このことからも、細胞にとってカリウムとは、機能維持するために必要不可欠なミネラルのひとつ、ということがお分かりいただけると思います。
細胞内に多く含まれるカリウムは、神経や筋肉の興奮やその情報を伝達する役割をしています。 そのためにカリウム濃度が異常値を示すようになると、知覚異常、意識障害、脱力、麻痺などがおきるようになります。さらにカリウムが不足した状態が進むと、重篤な不整脈、そして心停止など致命的な結果を招くことがあります。
カリウムは食物として腸から吸収され90%以上が尿として排泄されますが、その調節をしているのが副腎ホルモンです。そのため血液検査を行ったときにカリウムの数値を調べることで、腎臓・副腎などの機能を知ることができます。

カリウムの基準範囲は、3.6~5.0mEq/L

血液診断を行ったときカリウムが通常より高値であることが確認されると、高カリウム血症と診断されます。この高カリウム血症の基準は5.5mEq/L以上と定められています。
カリウムは心臓の筋肉に大きく関係しているので、もし血液検査の結果カリウムが6.0mEq/L以上になると、危険な不整脈の原因となり、心停止のリスクが大きくなるといわれています。
逆にカリウムが異常に低値の場合には、低カリウム血症と診断されます。この低カリウム血症の基準は3.5mEq/L以下とされています。低カリウム血症も高カリウム血症同様危険な不整脈の原因となります。

●カリウムが高値のときに考えられる原因

・カリウム過剰摂取
・薬物(βブロッカー、ジギタリス)
・副腎皮質機能不全
・アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)
・先天性溶血性貧血
・腎不全
・高K血症性周期性四肢麻痺
・アシドーシス(血液が酸性に傾く)
軽度の高カリウム血症の原因としてよくみられるのは、降圧薬の一種で腎臓への血流を減らす薬や、腎臓が正常な量のカリウムを排出するのを阻害する薬の服用による影響が考えられます。

●カリウムが低値のときに考えられる原因

・利尿剤投与
・カリウム摂取不足
・発汗過多
・熱傷
・低K血症性周期性四肢麻痺
・原発性アルドステロン症
・下痢
・アルカローシス(血液がアルカリ性に傾く)
・薬物(インシュリン、重炭酸ナトリウム)
・嘔吐
・バセドウ病
・クッシング症候群
コーヒーやビールなど利尿作用のある飲み物を飲む人は、カリウムが不足する傾向にあります。 利尿薬や副腎皮質の病気(アルドステロン症やクッシング症候群)により腎臓からカリウムが失われてしまう場合もあります。甘草(かんぞう)という漢方薬は、副腎皮質ホルモンの作用を強めるために、尿中に大量のカリウムが排泄されてしまうことがあります。
他にも、たとえば拒食症、大酒豪などのように食生活に問題がある状態が続くとカリウムの摂取量が少なくなるために 、血液検査で示される血中カリウム量に異常が生じると言われています。
血液中から細胞の中にカリウムがとりこまれてしまう原因は、血液がアルカリ性に傾くこと、血糖を下げるインシュリンというホルモンが血液中に増えること、甲状腺機能亢進症の場合にしばしばおこります。

カリウム摂取量をコントロールするためには?

カリウムは果物や野菜に多く含まれています。たとえば焼き芋や納豆、バナナは特にカリウムの含有量が多い食品として知られていますね。
あくまでの健康な人はカリウムの調整は自然に行われるので、必要以上に何も考える必要はありません。しかしもし血液検査でカリウム値が高いと指摘され、上記の原因に思い当たることがある方は、カリウムが多く含まれる食品の摂取を少し控えるようにしましょう。またカリウムは水溶性のミネラルなので、調理する際にゆでたりすることで含有量を減らすこともできます。
また上記の原因に当てはまるものがあり、カリウムが低値の方は、カリウムの多い食品スープや味噌汁の具にするなどして、効率よく摂取するようにしましょう。
目安や原因となる病気の可能性については、医師に確認するようにしてください。