足がつる原因は病気なのか?高齢?副作用?


http://seken123.com/348.html より~
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足がつる原因は病気なのか?慢性化させない対策はあるのか?

【足がつるのは高齢者が多い】
「足がつる」状態が慢性化したまま放置すると危険です。
アキレス腱の上のふくらはぎは「こむら(腓)」と呼ばれており、「こむら返り」の呼び方がピンとくる人も多いでしょう。

「足がつる」症状とは、普段は歩くときにこの筋肉を使うのですが、自分の意思に無関係に突然、筋肉の異常な緊張で収縮したまま痙攣(けいれん)してパンパンになったまま激しい痛みを伴って、自分の意思で筋肉を緩める命令が全く伝わらない状態になります。
若い人の場合では、激しく走るスポーツのテニスやサッカーをしている時に起こりやすく、原因は筋肉疲労が主原因です。
高齢者の場合では、軽いジョギングの時や睡眠中に足がつるケースが多発しています。
一時的な症状であればあまり心配いりませんが、何度も発生したり、痛みで目が覚めて睡眠不足になるととても危険で、状態によっては肉離れする恐れもあります。
足がつる高齢者が多い原因は、筋肉量の衰え、体内の水分不足、動脈硬化が原因となっている血行不良及び冷え性、他の病気が原因の神経障害、病気の改善の為に服用している薬の副作用など、複数の原因が絡まりあっています。
その為、体に別の異常が発生している警告でもあるので、症状が頻繁になった時には注意をして、予防策を日ごろから行う様にしましょう。
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足がつるのはなぜなのか?

現代でも足がつるメカニズムが完全に解明されていませんが、病気以外の原因として有力な説は「電解質異常」です。
血中にある電解質成分はカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなどです。
筋肉の収縮する時の物質であり、神経の働きにも関係しているミネラルなので、バランスが崩れると痙攣してしまうという説があるのです。
筋肉繊維の中にカルシウムが存在し、それが移動する事で筋肉の収縮が起こる仕組みです。
カルシウムが移動すると濃度に変化が出るのですが、濃度調整の機能は、加齢、疲労、栄養不足の影響を受けて低下するとスムーズに濃度変化が行われません。そうなると痙攣してしまいます。
カルシウムを含むミネラルは些細な事でもバランスを崩してしまいます。発汗、脱水症状で簡単に濃度が変わってしまうからです。
発汗は夏だけでなく、冬の暖房の効いた室内であったり、ウィンタースポーツでも汗をかきます。それから、睡眠中も汗をかきます。
高齢者の場合は、治療薬の中に利尿剤が入っている事がありますし、消化不良の影響で下痢になる事で脱水症状が起こります。
高齢者が運動をするのは良い事なのですが、筋肉を使えばミネラル消費も加速します。
運動の基本は足ですので、足がつる原因になるでしょう。

軽い運動だと侮っていると意外な程、ミネラル消費されていますので、運動中に足がつる時は特に注意してスポーツドリンクを飲んで補給をする予防法を試しましょう。

睡眠中に足がつるのは病気なの?

高齢者で睡眠中に足がつる痛みで目が覚める人は多いのです。
痛みが直ぐに治まればいいですが、毎晩の様になると寝不足に悩まされます。
睡眠中に足がつる原因に日ごろの運動量は関係しません。
それよりも、高齢者の足の筋肉が減っているのと動脈硬化の影響による血行不良が大きな要素と考えられています。
ふくらはぎは第二の心臓とも言われておりますが、運動をしないで歳をとると、20歳を基準にして10歳単位で10%低下すると言われます。60歳で60%低下となります。
その分、血流の低下で筋肉に必要なミネラルとビタミンが補給されません。
その為に、日常生活でも筋肉が疲労状態となってしまうのです。
高齢者の動脈硬化は高血圧や高血糖が原因となっている場合もあります。
動脈硬化が悪化して閉塞性動脈硬化症の病気になると足がつる原因になります。
足がつる対処方法で行われている方法が、膝を伸ばしてつま先を手で掴んで手前にひっぱります。ゆっくりと徐々に行えばいいのですが、寝ぼけていると急激に引っ張ってしまい、その結果として肉離れしてしまう危険がありますから注意しましょう。

足がつる前に予防法で対策しましょう

足がつる前の予防法は人によって条件が異なる為、自分に合う方法を使いましょう。
(1)足のマッサージでフットケアする
寝る前に足のマッサージをしましょう。
足を延ばして床に座り片膝を立て、優しくアキレス腱から膝裏に向かって手で撫でる様にもみます。マッサージ機を使うのもいいですよ。
(2)血流と筋力アップのスクワットをする
足を肩幅に開き、バランスを取るために両手は水平に前に伸ばして、膝を90度程度曲げるスクワットを1日100回を目標にして行う。
合計100回でいいので、時間をおいて分けて行ってもよいが、個人差があるのと体調の影響があるのでやり過ぎに注意が必要です。
(3)ミネラルを補う食事にする
食事のバランスに注意してミネラルの補給を考えましょう。
特にカルシウムを牛乳で取ったり、マグネシウムを納豆や豆腐で取るのを忘れずに。
必要に応じてサプリメントも使いましょう。

病気が原因で足がつる症状とは

因果関係が明確になってはいませんが、次の病気は原因と考えられています。
糖尿病、脊柱管狭窄症、閉塞性動脈硬化症、椎間板ヘルニア、腎疾患、脳梗塞。
この病気には特徴のある症状があります。
■ノドの渇き・手足のしびれ=糖尿病
■休みながらでないと歩けないなどの歩行障害=脊柱管狭窄症、閉塞性動脈硬化症
■腰痛=椎間板ヘルニア
■むくみ=腎疾患
■片方の手足の麻痺・言葉のもつれ=脳梗塞
検査をしないで判断するのは危険ですから早目の受診をお勧めします。

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電解質の基準値は?異常ならどんな病気?

医師が教える人間ドックの評判とホントのところ
http://medical-checkup.biz/archives/2025 より
 
電解質とは、水に溶ける物質の中で塩化ナトリウムのように電荷をもったイオンとして解離するものを言います。
生体において、血液中の電解質は常に一定のバランスを保ち、我々人間が生きていく上での生理的な動きに不可欠な役割を担っています。
今回は、この電解質の基準値などについてまとめました。

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電解質ってなんで検査するの?

doc
体の約60%は水分で、体液として体の中にあります。
それには、細胞の成分となる細胞内液、及び組織間の液となる細胞外液があります。
体液の中では、電解質と非電解質が溶け合って存在していますが、これが変調を来たすと体は不調となり、脱水症状、浮腫、アシドーシス(酸性症)、アルカローシス(塩基性症)などになります。
電解質には、陽イオンと陰イオンがあり、陽イオンには、ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどがあり、陰イオンには、クロール、炭酸、リン塩酸、硫酸塩などがあります。
この2つの陽と陰のイオンは一定のバランスを保ちながら体の中に存在していますが、色々な病気になると、バランスが崩れることもあります。
そのようなことから、これらの体液の総量、陽・陰イオンの数値を知ることで、体の健康状態を知る事が可能となります。
 

電解質の正常値と異常値は?

Medic
 
正常値の体液総量は体重のおよそ60%。
その内訳は、細胞内液40%外液20%です。

陽イオン中ナトリウムの正常値135~145mEq/l
陽イオン中カルシウムの正常値4.2~5.1mEq/l
陰イオン中クロールの正常値100~160mEq/l

 
異常値
検査の結果、上記の正常値の上限数値以上、または下限数値以下、共に異常と判断されます。
例えば、ナトリウムでは150以上、135以下、クロールでは、110以上、100以下はいずれも異常値となります。
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異常のときに考えらえる病気は?

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・アシドーシス(酸性症)の場合
重症の心臓病、糖尿病、嘔吐、肺疾患、女性では妊娠中毒症が疑われます。
・アルカローシス(塩基性症)の場合
胃液の大量嘔吐、重症の胃疾患などが疑われます。
・カルシウム増・減の場合
増えると、悪性腫瘍、原発性副甲状腺機能亢進症、多発性の骨髄腫など。
減ると、腎不全、副甲状腺機能低下症、ビタミンD欠乏症などが疑われます。
・カリウム増・減の場合
増えると、脱水症、腎不全。
減ると、腎不全、呼吸不全症候群、副腎皮質機能亢進症などが推測されます。
・マグネシウムが増・減した場合
増えると、尿毒症、腎不全、甲状腺機能低下、クッシング症候群など。
減ると、腎不全(多尿期)、腎盂腎炎、ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症などが推測されます。

電解質の検査で注意すべき点は?

Nurse
・血清マグネシウム、クロールの濃度は食事の影響を受けるため、早朝の空腹時に採血を行う事が大切です。

最後に

電解質の検査において異常がみられる場合は、悪性の病気の可能性も高いですので入院して治療が行なわれるのが一般的です。
通常、電解質イオンの濃度のバランスは簡単に崩れるものではありませんが、一度崩れてしまうと、命に関る危険性もありますので、速やかに治療に専念されることが大切となります。