糖尿病が治る!?腸内細菌『バクテロイデス』不足

血糖値がきちんと下がる体質に改善することで糖尿病が改善するというから驚きです。

この画期的な糖尿病改善のキーとなるのが『腸内細菌』です。

 

腸内細菌が糖尿病改善


ためしてガッテンでは「腸内にはインスリン分泌を促すスイッチがある」と紹介していました。
ある腸内細菌には血糖値を下げるインスリン分泌を促す細菌が存在することがわかったのです。
その腸内細菌というのが「バクテロイデス」という腸内細菌です。

バクテロイデスが及ぼす影響

腸内のバクテロイデスが増えると、それに伴ってインスリン分泌を促すスイッチの増えます。
インスリン分泌が増えると血糖値も下がりやすくなり、糖尿病が改善するというわけです。

バクテロイデスの増やし方『便移植』


さて、では気になるのがバクテロイデスの増やし方です。
一番手っ取り早い方法が便移植です。
健康な人の腸内細菌を糖尿病の人に移植する方法なのですが、その方法というのが健康な人の便を水で溶かして直接患者の腸内に注入するという方法です。
ちょっと衝撃的ですが、大腸の病気の改善治療の一つとしてすでに確立されています。
ただし糖尿病の治療としてはまだ研究段階とされています。

バクテロイデスの増やし方『食事による増加』


バクテロイデスはどんな人の腸内にも存在している腸内細菌です。
このバクテロイデスは、イヌリンという食物繊維を摂取することで増加します。

イヌリンが多く含まれている食材
ごぼう
キクイモ
玉ねぎ
ニンニク

などです。その他、バクテロイデスは水溶性食物繊維をエサとしますので、その他の野菜を摂取することも有効です。

ねぎ
にんじん
アボカド
キノコ類
海藻類
納豆類

こういった食材が含まれている食べ物を一品加えて食事をすると、糖尿病の改善につながっていきます。

腸内のスイッチをさらに働かせる画期的な方法


食事の仕方を変えるだけでインスリンの分泌を促す腸内スイッチがさらに働くようになります。
その仕方とはとっても簡単!
おかずを先に食べて最後にご飯(炭水化物)を食べるだけ。こんな簡単な方法でインスリンの分泌がさらに促されるようになります。

『糖尿病が治る!?腸内細菌『バクテロイデス』の驚くべき効果!』のまとめ

ためしてガッテンでは、「腸内細菌をペットだと思って、えさを与えるつもりで育てていく」と考えると、一品加える事も苦ではなくなると言っていました。
確かに自分のためだと思って食事制限をするよりも、体内のかわいいペット(腸内細菌)のために食事を与えてあげていると考える方が、やる気力が出てきますもんね。
なおバクテロイデスを増やすこの方法は、体質改善を目的とした方法ですので時間がかかります。

イヌリン〜血圧降下や血糖値改善の報告が急増している菊芋(キクイモ)成分

イヌリン〜血圧降下や血糖値改善の報告が急増している菊芋(キクイモ)成分

健康雑誌『夢21 2010年5月号』の記事で糖尿病・高血圧の特集がされていました。確かに同様の症状でお困りの方が増えており、対策が急務になっています。
特集の中でも多くのページを割いていたのが「キクイモ(キクイモ)」です。「大人気の血糖降下野菜 キクイモで、糖尿病による足の切断やしびれ、失明も見事に防げる人が続出」と書かれると、興味を持たないわけにはいきませんよね。確かに雑誌記事なので少々オーバーに書いている事もあるのかな?と思いながらも、目を通してみました。
内容は国内外での試験で実証された効果を掲載し、血糖値や肥満の改善症例を紹介し、ヘモグロビンA1Cの数値推移なども載せています。数例の体験談も掲載されていますので、ご興味のある方はご覧になってみては如何でしょうか?
記事中にもありますが、キクイモの主成分であるイヌリンと、その他のビタミン郡やミネラルなどが相乗的に膵臓(すいぞう)の働きを保護していると考えられています。

●キクイモ(菊芋)とは?

菊芋(キクイモ)キク科の多年草で、秋には黄色いきれいな花を咲かせます。草丈は2〜3mと高くなり、花が終わる11月頃になると栄養を蓄えるため、地中に塊茎を作ります。、
菊芋の塊茎は食用として、主に酢漬けや味噌漬けで食べられています。 球根や塊茎に栄養を蓄える植物の多くはでんぷんの形で蓄えるのですが、キクイモ(菊芋)などキク科の植物は、炭水化物の一種でイヌリンと言われる多糖類の一種で栄養を蓄えます。キクイモの塊茎はしょうがに似た形をしています。可食部の8割は水分で、糖質は15%、その半分以上は難消化性のイヌリンです。

●食物繊維

2000年になってから、私達の体に必要な栄養として加わったものがあります。「食物繊維」です。意外に思われるかも知れませんが、それまでは食物繊維は必須栄養素として考えられていませんでした。「第6次改定日本人の栄養所要量」として摂取量が記載されるようになって、初めて私達の体が必要とする栄養となったのです。
古い栄養学では食品から栄養を取り除いた「食品カス」として考えられていたのです。一時期は「玄米は食物繊維が多いので栄養の吸収率が悪く、精白して食するべき」と言われていた事もありました。
日本で栄養学が登場する以前から、アメリカでは「肉食よりも菜食の方が体内で毒が作られにくく、積極的に菜食をすべきである」と菜食主義を唱えた医師がいました。食物繊維を「食品のカス」と考える日本と比べ、1920年代にはすでにベジタリアンの主張が登場するアメリカ。食の西洋化とは言いますが、西洋食=肉食とは、少々偏った考え方なのかも知れません。

食物繊維に対しては「腸内を掃除するから体によい」「消化不良を起こすので腸には良くない」「腸内の宿便を排泄するので肉類の腐敗によるリスクを下げる」「食物繊維が宿便を解消する事はない」等々、様々な主張がありました。
2003年のWHO(世界保健機関)の発表から、食物繊維は体によい影響を与える栄養だと定義され、世界的に見ても「食物繊維=体に必要な栄養素」として認識されるようになっています。最近の発表も考慮すると、食物繊維の効果は次のように言われています。

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