アメリカのインディアン先住民の 伝統料理と言・・・

インディアンはとうもろこしを主食とし伝統料理と言えば、ペミカン、サコタッシュ(キドニービーンズやとうもろこしを煮たもの)、「揚げパン(フライブレッド)」などで、今では米国民の食文化に取り込まれたものもあります。野牛やターキー、食用犬のほかサケマスの漁労が蛋白源です。松の実、どんぐり、ベリー等を採集、粉にしてパンに混ぜて食べていました。
野牛のジャーキーとベリー等のドライフルーツ、骨髄の脂肪を練り合わせた伝統的な冬用携帯保存食料「ペミカン」は、20世紀初頭の各国の南極探検にも採用されたそうです。サコタッシュからチリビーンズやポークビーンズになっていったのかもしれません。
米国の重要な作物であるトウモロコシ、タバコ、トウガラシはインディアンが昔から栽培していたもので15世紀以降に新大陸から世界に広がったものです。

アメリカンインディアンの健康法

アメリカンインディアンの健康法

1年・365日、常に戸外で生活をしているアメリカンインディアンは、
決して風邪をひくことがありません!彼らには風邪をひいた経験がないのです!
そして彼らは、私たちには信じられないような脅威の身体能力を持っています!
彼らの強靭な肉体はどのようにして作られたものなのでしょうか?
ここでは、彼らの驚くべき健康の秘訣と、そこから私たちの生活に取り入れられる
健康法について、見ていきたいと思います。
●歩く事
アメリカンインディアンの健康の秘訣の一つは“よく歩くこと”にあります。
けれど、その“よく歩く”は半端なものではありません!
アメリカのアリゾナ州のホピス族はトウモロコシ畑の手入れをするのに
自分の家から64キロも離れたトウモロコシ畑に走っていき、そこでトウモロコシ畑を
耕し、また走ってその日のうちに帰ってきます。そしてまったく疲れを見せません。
このようなことは、インディアンにとって日常茶飯事で、特に訓練された人でなくても、
誰でも、お年寄りでさえも平気で走ってしまうそうです.。
また、ホピス族以外の部族も同様です。
メキシコのタラフマラ・インディアンは宗教行事として、160キロから320キロの
競争を規則的にしているといいます。
一週間で1時間多く歩くと2年寿命が延びると言います。また、
大人が健康を維持するためには、1日に最低3キロは歩くべきだと言われています。
インディアンのしていることと同じようにするのは無理ですが、少しずつでも、
生活に「歩く事」を取り入れてみてはいがかでしょう?最初のうちは疲れても、
歩けば歩くほど、どんどん疲れにくくなっていきます。
また、アメリカンインディアンは「体を動かすことで心がきれいになる」と言います。
歩くことは、体のための健康法であるだけでなく、心にもとても良いことです。
悩み事があったら、散歩をしながら悩みましょう。
30分もしたら、心は晴れて、悩みも解決しているかもしれません。
●姿勢
アメリカンインディアンは完璧なまでに自然な姿勢で歩きます。おなかを引っ込めて、
胸を張って、脊柱をまっすぐにした姿勢で歩くことが、体重の負担を軽くするのです。
アメリカンインディアンが病気にならない理由の一つに、この“完璧な姿勢”も
挙げられます。悩みがちな人、体の弱い人には猫背など、姿勢の悪い人が多く、
健康で元気な人には、胸をはって歩く、姿勢の良い人が多いものです。
長い間悪い姿勢でいると、体の臓器のどこかに負担がかかって、調子が悪く
なりやすいですし、また、心理面にも多きな影響を与えます。気分が暗く落ち込んで
いる時など、意識して背筋を伸ばし、胸を張るようにしてください。
気持ちの持ち方が随分変わってきます。
良い姿勢のイメージとしては、立って、上から吊るされているような感じ、
また、頭の上に物をのせて、バランスをとっているような感じが良いようです。
このとき、お腹に力をいれて、引っ込めて立ちましょう。
良い姿勢には腹筋は不可欠です。また、歩く時に、手を大きく振ったり、
後ろに組んだりするのも良いようです。
●よく噛むこと
アメリカで出版された「インディアンの教え」という本の中に出てくる話です。
著者はアメリカンインディアンと一緒に、一週間の旅に出ました。その時の
食べ物は、ひからびたトウモロコシといくつかの干し葡萄しかなかったそうです。
それを何時間もかけてゆっくりと噛んで食べるのです。そして、手のひら一杯の
穀物が素晴らしい食事となり、疲れを知らない体力ができたといいます。
また、長寿で有名なコーカサス地方の人々も、食べ物を完全に咀嚼します。
彼らは、早く食べることは、野蛮で、不健康なことと見なしています。
アメリカンインディアンはわずかな食物だけで、1日に100キロ以上も走る
ことができます。その秘密は、やはり「よく噛むこと」にあるのではないでしょうか?
私たちが食事をして、吸収したエネルギーの大部分は、実は「消化」に使われて
いるそうです。「食べ物を消化するために、食べ物を食べる」
「たくさんの食べ物を食べると、消化にたくさんのエネルギーが必要なため、
たくさん食べる」・・・私たちの食生活は悪循環になっています。
アメリカンインディアンは、少量の食物を、徹底的に噛んで食べるため、
消化に負担がかからず、その分のエネルギーを体にまわすことができます。
また、徹底的に噛むことによって、食物のエネルギーを余すところなく吸収できて
いるのかもしれません。
アメリカンインディアンの食事法は確かに素晴らしいのですが、私たちの生活では、
このような生活スタイルはまず無理です。ですから、とりあえず、よく噛んでゆっくり
食べてみてはいかがでしょう?ゆっくりと食事をすると、食欲を10パーセントから
15パーセントほど抑えることが出来るそうです。よく噛むことは、満足感を
与えるからです。なかなか難しいですが、腹八分目を守り、ゆっくりと食事をすれば、
消化不良、膨満感、吐き気など、殆どの胃腸病を回避できるでしょう。
●食べ物
アメリカンインディアンが食べるものは、主にトウモロコシと豆類で、カボチャや、
メロン、モモなどもよく食べます。肉は、年に1・2回少しの量を食べるだけです。
コーカサスの人々も、豆類をよく食べ、そして特にエンドウ豆が健康に良いといいます。
☆トウモロコシを主食にして、豆類でタンパク質を補い、その他、カボチャや、
果物を食べれば、人間に必要な栄養はすべて揃ってしまうようです。しかも、
脅威の健康と、長寿を手に入れるのにも十分です。食事は、量よりも質、バランス、
食べ方の方が重要なようですね。
●冷水浴
アメリカンインディアンは雪の中でも当然のように戸外で眠り、そして、風邪を
ひくこともないそうです。彼らは、人が戸外で寝ても、その寒さから風邪をひくことは
あり得ないと言うのです。アメリカンインディアンは、赤ん坊が生まれると、
産湯などは使わず、近くの入り江や池に連れていって、水浴をさせます。
そして、子供は毎朝水浴びをさせられるのだそうです。彼らは生まれた時から、
このようにして、丈夫な体作りをしています。
日本でも昔から、毎日冷水を浴びるのは体にとても良い、と言われていますが、実際、
本当に皮膚を丈夫にし、体を強くするようです。そして、風邪もひかなくなるそうです。
冷水浴が健康にとても良いことは分かりますが、これを習慣にするのは大変ですね。
始められるのでしたら、最初は決して無理をせず、少しずつ慣らしていってください。
●鼻呼吸
アメリカンインディアンは鼻で呼吸をします。鼻から息をすることで、空気中の菌は
体の中に入らないといいます。インディアンの母親は、生まれた子供が口で息を
していると、口が開かないよう、紐などで縛ってしまい、鼻から息をする習慣を
つけさせます。また、彼らは深く、安定した息をします。浅く、不安定な呼吸は、
どうしても神経系統に悪い影響を及ぼしてしまいます。
私たち日本人も、普段は鼻から呼吸をしていますが、熟睡していると、口で息を
している人が結構多いようです。また、深く息をすることも、とても大切です。
深く息をして、体に充分酸素をいきわたらせると、体が活性化し、ストレスも早く
解消できます。常に、深くゆっくりとした呼吸をするよう習慣づければ、体に
良いばかりでなく、精神的にもかなり落ち着いてきます。
アメリカンインディアンの健康の秘訣は、数え上げれば、とてもたくさんあるのですが、彼らの生活を全体的にみると、やはり、自然の中で、自然な生き方をすることが人間の
健康の秘訣なのだと思います。彼らは子供のころから、屋外で、自然の中で生活を
します。 いわば、野生です。やはり、人間も猿から進化した動物ですから、
野生に戻れば、野生動物と同じような身体能力も戻るかもしれません。
現代人にできることは、出来るだけ自然のリズムに沿って生活すること、体をよく
動かし、体を過保護にしないようにすることでしょうか・・・。