カリウム排出ケイキサレートの問題点

ケイキサレートにいいたい 否自分に

ケイキサレートとはこのブログでも何度もでてくる
「カリウム過多」には救世主といえると思ってきた。
そもそも4〜5年前に処方されたときにはじめて知った
カリメートが最初だ。

カリウム過多で渡されたのでなく
2011年の311大災害をきっかけとして
大災害で万が一透析にかかれない事態を想定して
その災害時数日間を
このカリウム吸着剤でその場をしのぐように
保管するように渡されたものだった。
しかし他のクリニックでは
常用している患者を聞いていたが
カリメートは便秘しやすく
とても常用する気が起こらない最低の味覚だった。
それでもこの間一度や二度は
食べるもので予防のために服用したことはあった。
2年くらい前になって「ケーキサレート散」が
期限切れになったカリメートに変わって配られた。

災害用というので常時携帯するには
あのカリメートは重すぎてやっかいだったので
わずか5gとなって
これは鬼に金棒と思ってきた。
とはいっても災害用には違いないとしてきた。

それが「ケイキサレートドライシロップ」になって
味もさらにフルーツ味になり
災害用としてたのが
積極的に常用するクスリとして位置づけられたのか
他の患者で常用するのを聞くようになった。
わが輩も少しずつ使用頻度が高くなり
その恩恵を受けたかのように思ってきた。
それがこの数週間前に
ケイキサレートシロップのジェネリック薬品として
当病院では
「カリセラムーNa末」しか取り扱わないという通知が配られた。
ジェネリック薬品とは成分がまったく変わらないで
安価なクスリと説明を受けてるし
CMでもそう謳っているが
ところがどっこい正確には対象の症状に対する成分ではと言って欲しい
まったく苦い以前のケイキサレート散に戻ってしまった。
いったん知ってしまった飲みやすい「ケイキサレートドライシロップ」を
求めないわけにはいかない。
すぐ看護師に相談したが院内処方はできないとのつれない返事。
それでも院外処方はしてくれるというので
先週通院する途中の薬局で手に入れようとすると
特殊なクスリなのか在庫はなく取り寄せになった。
それでも手には入って
さあこれからは野菜も魚も多少多く摂っても
ケイキサレートに助けてもらおうと
少し安堵感を抱いた。
ところでこのところ血圧が高い。
血圧が高いのはよくあることではあるが
足が吊る。
先週は木曜日の透析後半。
土曜日朝起きたとき。
日曜日も起床時引きつる脚を感じて必死に手で温めて
なんとか食い止め
山歩きに行けるかどうか
筋肉に残っている足釣りの「残像」を
注意深く感じながら
これなら行けるだろうと判断して出発した。
きのうのことだ。
山は比較的低山で足への負担もたいしたことはなかった。
にもかかわらず
また今朝の起床時にひどく足が吊った。
これはへんだ。
この3年近く山登りをして来たからといって
当日にしても後日にしても
足が吊るようなことはなかった。
透析後半でカラダの中の水分が少なくなって
基礎体重の設定に問題があったときは
吊ったことがあるが
山登りで汗をかいてたしかに水分を出してはいるが
下山直後の体重測定でも問題はない。
最近変わったことと言えばクスリではケイキサレートくらいで
単純にカリウム吸着だけなら
問題ないと思い込んでいた。
しかし念のために見てみて驚いた。
この世には単純なクスリはないようで
れっきとした副作用が示されている。
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(参考)1,236例中108例(8.7%)に副作用が認められ、 その主な症状は下痢39件(3.2%)、悪心35件(2.8%)、 浮腫25件(2.0%)、便秘23件(1.9%)、低カルシウム 血症21件(1.7%)、嘔吐20件(1.6%)などであった。
(ケイキサレート散承認時及び1975年2月までの副 作用調査)
重大な副作用 
1)心不全誘発(頻度不明)
心不全を誘発することがあるので、ナトリウム摂
取を制限するなど十分に注意すること。
2)腸穿孔、腸潰瘍、腸壊死(頻度不明)
ポリスチレンスルホン酸ナトリウムのソルビトー ル懸濁液の経口投与により、小腸の穿孔・粘膜壊 死4)、大腸潰瘍、結腸壊死4),5)等があらわれたと の報告がある。 本剤の経口投与により、激しい腹痛又は下痢、嘔 吐等があらわれた場合には本剤の投与を中止し、 適切な処置を行うこと。
 
盪その他の副作用 下記の副作用があらわれることがあるので、観察を 十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置 を行うこと。
下痢、悪心、嘔吐、便秘、胃部不快感、食欲不振、 腹痛
注1)ナトリウム摂取を制限するなど十分に注意すること。
 注2)カルシウム剤の補給などの適切な処置を行うこと。
 
4.高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量
するなど注意すること。
 
5.妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。
 
6.適用上の注意
投与時の注意 本剤の投与では、消化管への蓄積を避けるため、便 秘を起こさせないよう注意すること。また、便秘を 起こした場合は、浣腸等の適切な方法を用いて排便 させること。
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これに加えネット上「お薬110番」のでは
もう少し分かりやすく副作用にはこうある。赤字は思い当たるこのところの症状である。
便秘が多いほうです。便秘が続くとカリウムが排出されないので、効果が弱くなってしまいます。またごくまれに、便秘がひどくなり重い症状となることがあります。便秘がちなときは、早めに受診するようにしましょう。
薬が効きすぎると、体のカリウム分が必要以上に低下して、低カリウム血症になることがあります。逆にナトリウム分は増えることがあり、浮腫(むくみ)や血圧の上昇をもたらします。

【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください

  • 結腸穿孔、腸潰瘍..ひどい便秘、お腹が張る、激しい腹痛、吐く、下痢。


【その他】

  • 便秘、吐き気、食欲不振、下痢
  • 浮腫(むくみ)、血圧上昇
  • 低カリウム血症..だるい、筋力低下(力が入らない)、便秘、動悸、脈の乱れ。
  • 低カルシウム血症..手足のふるえ、しびれ、ピリピリ感、ぴくつき、筋肉の脱力感、筋肉けいれん、気分変調、動悸、血圧低下、全身けいれん、意識もうろう。
もちろんすべてがケイキサレートのせいではないかもしれないが
これらの可能性は否定できない。
この中でも筋肉のけいれんや血圧上昇は
かなり可能性が高い。
こういうときおそらく医師は
それを認めない。
降圧剤や心臓のクスリをすすめるのだろう。
さてわが輩はといえば
まずは初心に帰って少食策をすすめるべきなんだろう。
もちろん今後緊急時以外ケイキサレートの断薬しかない。。
やめてみて動からだが変化するかみてみることにする。
都合のいい薬はこの世にはないと思わせるに足りる

治せない現代の医療、薬 安保先生

1.血圧降下剤、利尿剤でカリウムで
血流悪化でノドが乾く、血流低下、脱水症状になり
かえって、悪化している。
2.体暖め、水分とれば、数日で改善する。
 

高カリウム血症 ケイキサレート散

ケイキサレートは腎不全における高カリウム血症に用いられる。
その本体はポリスチレンスルホン酸ナトリウムであり、ナトリウムとカリウムが交換されることで
体内の余分なカリウムを排出する。
インタビューフォームによると
ポリスチレンスルホン酸ナトリウムは吸収されず、胃腸管を通過するにしたがって腸液の陽イオン
と交換するが、特に下部結腸においてカリウムイオン濃度は高く最もよく交換する。したがって、
ポリスチレンスルホン酸ナトリウムは経口投与のみならず注腸投与(ケイキサレート散のみ)にお
いても十分な効果が得られる。反応終了後、ポリスチレンスルホン酸ナトリウムは糞便と共に排泄され、体内の過剰のカリウムが除去される。

と書かれている。
また、
ポリスチレンスルホン酸ナトリウムの陽イオンとの親和性はカルシウム>マグネシウム>カリウ
ム>ナトリウムの順に大きい。

結腸内でカリウムがカリウムイオンとして存在しているので、そこにポリスチレンスルホン酸ナトリウムがくるとカリウムの方が親和性が高いため、ナトリウムとカリウムが交換されてカリウムがポリスチレンスルホン酸カリウムとなって糞便中に排出される。
さらに、マグネシウムやカルシウムを含むものはカリウムよりも親和性が強いため、カリウムよりもこれらが引っ付いてポリスチレンスルホン酸マグネシウム、ポリスチレンスルホン酸カルシウムとなってこれらが排出されてしまうため下剤等の薬効の低下になる。
ケイキサレート散は内服と注腸でも用いられる。
注腸で用いる場合は、成人1回30gを水または2%メチルセルロース溶液100mLに懸濁して注腸する。と書かれている。
なぜ、注腸でも用いられるのか?!
鳥居薬品に電話して確認したところ、ケイキサレート散の服用は食後でも、食前でも、食間でもいつでもよいと!食事に関係なく、いつ飲んでもいいとのこと。
食事か少ない人でもこれを服用することで血漿カリウム値が低下すると!!
個人的にレナジェルやカルタンなどの様に食品中のカリウムを吸収させ難くすると思っていたが、そうではなかったようだ・・・・
色々と調べてみたが、、、、
食品中から摂取したカリウムは正常人ならば摂取量と同じだけ体外へ排出されるとのこと!
尿中が90%ほど、便中や汗などで10%ほど。
腎不全になると便中排泄が20~50%ほどになるとか!??
腎機能が低下すると消化管液などに混じってカリウムが排出されるそうな。そのため糞便中のカリウムの量が増えるとのようだ。
人間の体ってのは良くできてるもんで、ここがダメならこっちで!!って言う保険の保険そのまた保険っていくつも他の方法で代用しようとするんだなぁ。
さらに、回腸や空腸で、カリウムは吸収されて、下部結腸では逆に腸管内に分泌されるとのこと。
これで、ケイキサレート散が食事に影響されず、また注腸でも用いられる理由が分かった!!
添付文章で
ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム、スクラルファート、沈降炭酸カルシウム等
 
本剤の作用が減弱するおそれがある。
と書かれているがこれはどうやらアルミニウム、マグネシウム、カルシウムはカリウムよりもポリスチレンスルホン酸イオンとの親和性が高いためで、これらが引っ付いてしまい本来の効果を得られないためだ。大体1~2時間ぐらい空ければ問題ないとのこと。
チラージンはポリスチレンスルホン酸ナトリウムに吸着されるためで、吸収が低下する。
大体4~5時間ぐらい空ければ問題ないとのこと。んま、チラージンは基本的にいつ飲んでもいいからこれぐらいの時間間隔は特に問題なさそうだ。
 
あと、ナトリウムとカリウムを交換するのでナトリウムが余分に吸収されることに伴う、血圧上昇や浮腫が生じることがある。