髪を作る力は腎が持っていると考えます

抜け毛、白髪など、髪に起きるさまざまなトラブルは、
腎が弱り、髪を作る力が弱っているためと考えます。
 
腎が弱っている状態を、漢方では腎虚といい、
過不足がない正常な状態を平といいます。
 
力が不足したり弱ったり、
上手く働かない状態を虚(きょ)力が強すぎたりバランスを
崩している状態を実(じつ)といいます。
 
過不足がいけないので、
虚・実どちらもよくない病的な状態です。
 
力が足りないときにはそれを補うことが必要で補。
 
多すぎるときには取りのぞくことが
必要で寫(しゃ)といいます。
 

腎虚と血虚が髪に影響

気のめぐりが悪かったり、
悩みやストレスのために気が滞ると、
気滞(きたい)となります。
 
血の巡りも悪くなったお血(古血)となります。
 
水のめぐりが悪くなった水毒となり、
髪の抜け毛の原因となります。
 

ショックや不安なこと

腎の気が虚して髪を作る力が低下します。
 
冷えのぼせの人の身体の中では、
熱の気が上昇してのぼせ。
 
冷えの気が下降して冷えを起こし、
抜け毛の原因となります。

人体の気は一定なので作ることができません

水分の取りすぎ、塩分の摂りすぎは
腎の力を弱らせ腎虚を招きます。
 
腎はストレスや不安、ショックに弱く、
前額部・側頭部はストレス性のものが多いです。
 
頭頂部はのぼせ(炎症)によるものが多いとされます。
 
体をくの字にかがめていると血液が酸性化します。
後にそらすとアルカリ化してきます。
 
どちらかを長く続けると、
血液のバランスで体もこころも異常になってきます。
 
体のどの部分が凝ってくるということによって、
腹がたちやすかったり(腰が凝ってくる)、
イライラしたり(肩のコリ)、
元気がなかったり(足や腰の異常)します。
 
感情も、生理的要求も、
ともにからだの要求の現れです。
 
これを押さえたり、うち消したりすることもできず、
無理に押さえると、内に溜まってその異常刺激が、
異常な姿勢や動作を作り出すことになります。
 
姿勢や動作を正すと言うことは、
外形だけの問題ではなく、こころも正すということです。
 
胸をそらせ、尻に力の入る運動と
笑いの呼吸法をして手当を楽しんでやってください。
 
精神的にマイナスの状態、
髪に対する不安や心配が、髪の悩みをさらに深刻にします。
 
少しでも心の負担がかるくなれば、
手当てにもプラスになります。

髪を弱らせる新陳代謝低下

栄養不足の原因で薄毛や抜け毛になります。
 
栄養不足の原因では、
アルコールの過剰摂取で、メチニオン不足の問題で、
材料不足では髪の毛ができません。
 
特にシステインというアミノ酸は、
アルコールの過剰摂取でシステインが作られにくくなります。
 
肝臓でメチオニン(アミノ酸)を元に作られます。
 
システインが大量のアルコールが
作り変える作業を邪魔するためです。
 
新しい髪の毛をどんどんと作るための
スムーズな新陳代謝に充分な栄養と
それを運ぶ血液の流れが必要不可欠なのです。
 
どちらが欠けてもスムーズな
細胞分裂が行なわれません。
 
細胞分裂が滞ってしまうと
発育不良の弱い髪の毛になってしまいます。
 
20代30代でも弱々しい髪の毛は、
新陳代謝を妨げる生活習慣で、お酒の
飲みすぎると髪の毛が弱りやすくなってしまいます。

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白髪になってしまう理由が判明!白髪になる原因とその予防対策

突然ですが、あなたの頭には白髪がありますか?
通常、日本人は30代を過ぎた頃から少しずつ白髪が生え始めるといわれています。
男性のほうが白髪になるのが早いといわれていて、男性は30代前半、女性は30代後半で白髪にはっきりと気付くようになるそうです。

白髪を見つけて悲鳴を上げる女性

白髪が生え始めると、どうしても自分が老けたように感じますよね。
でも実は、他人から見たあなたのほうが、老けて見えているという事実を知っていましたか?
あるシャンプーメーカーの調査によると、白髪が“髪の生え際”や“分け目”といった目立ちやすい場所に生えると、7歳も老けて見えることが分かりました・・・!
つまり、28歳の人に白髪が生えると、35歳のように見え、33歳の人に白髪が生えると、40歳のように見えてしまうんです・・・!
きゃああああ・・・!!

白髪があると7歳老けて見える

思わず悲鳴を上げてしまいましたが、実年齢以上に老けて見られないためにも、白髪はなるべく増やしたくないですよね。
では、どうすれば、白髪を減らすことができるのでしょうか?
それには、私たちの毛が生えている「毛穴」がもつ神秘的な機能を知っておく必要があったんです・・・!
というわけで、今回は毛を生み出す「毛穴」の神秘から、白髪を予防するための方法までを一挙に取り上げたいと思います。
それではまいりましょう!

私たちの髪の毛は、もともとは白髪だった

実は、わたしたちの髪はもともとは色素のない「白髪」なんです。
もともと白かった髪が、私たちの毛穴の奥にある「毛を黒く染めるシステム」を通して、黒く染まり、美しい黒髪として頭に生えるんですね。

白髪の仕組みを解説する女性

で、年をとったり、不健康な日々を送っていると、この「黒く染めるシステム」が弱まってしまい、黒く染まりきらなかった毛が生え始めるというわけです。
それが、白髪の正体だったんです!

私たちの髪の毛はもともとは白かったんですね!
そうよ。
もともと白かった毛を、私たちの毛穴にあるシステムが黒く染めてくれているの。
じゃ、じゃあ、師長のそのパープル色の髪の毛は・・・!?
・・・これは美容院でカラー入れてるの・・・。

じゃあ、その「黒く染めるシステム」はどうすれば維持できるのでしょうか?
そのためには、まず、そのシステムが弱まってしまう原因から学んでいきましょう。

白髪を気にするお姉さん

白髪は、黒髪を生み出すサイクルが崩れたときに生まれます!

「黒く染めるシステム」がなぜ弱まるのか?を解説する前に、私たちの黒髪はどのようにして生えるのかというメカニズムをカンタンにお話ししておきます。
私たちが赤ちゃんの頃を経て大きく育ってきたように、髪の毛も赤ちゃんの時代を経て育ってきます。
髪の毛の赤ちゃんを専門用語で「幹細胞(かんさいぼう)」と呼びます。
この幹細胞とは、私たちの身体の中にある細胞の寿命が尽きたときに、新しい細胞となって、その細胞と入れ替わることができる細胞のことです。
私たちの髪の毛も立派な細胞ですから、生えている毛が抜けたりしたときには、幹細胞が新しい毛として入れ替わります。
実は、白髪や抜け毛など、毛にまつわるあらゆる問題は、この幹細胞の働きがおかしくなることによって起こるんです。
ということは、幹細胞のことを理解すれば、白髪のことも防げるかも・・・!
そこで、続けて幹細胞の働きについて解説していきますね。

この「幹細胞」という言葉、なんだか難しく感じるので、次から幹細胞のことを「カンちゃん」と呼んじゃいます!

幹細胞は「バルジ領域」という名の“ネバーランド”で暮らしている

突然ですが、あなたは「ピーターパン」という童話を知っていますか?

ピーターパン

「ピーターパン」とは、子供しかいないネバーランドという妖精の国を舞台に、ピーターパンと人間の国からやってきたウェンディという子供たちが繰り広げる冒険活劇です。
このストーリーの最後では、人間の国からやってきたウェンディたちが、「このままネバーランドで暮らすか?人間の国へ戻って大人になるか?」という選択に向き合います。
実は、幹細胞のカンちゃんたちも、成長とともに、常にこのピーターパンのような選択を迎えているんです。
幹細胞のカンちゃんたちは、毛穴の中にある「バルジ領域」と呼ばれる空間で生きています。
(バルジ領域は、毛根の中にあるネバーランドと考えてくださいね)

バルジ領域の場所

この中では以下のふたつの選択肢が与えられるんです。
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